くらし情報『手術中止、救急搬送5時間待ち…コロナ医療ひっ迫が第8波でも起きてしまう理由』

2023年1月11日 06:00

手術中止、救急搬送5時間待ち…コロナ医療ひっ迫が第8波でも起きてしまう理由

といった悲鳴が止まらない。

盛岡赤十字病院の院長、久保直彦さんも、次のように懸念を示す。

「第8波は7波以上に高齢のコロナ患者が増加しているうえ、冬場は、脳卒中や心臓病の患者も増え人手はより必要に。しかし、当院ではここ数週間、常に約1割の看護師が出勤停止の状態です。これまでは近隣の医療機関同士で連携しなんとか受け入れてきましたが、今後は救えるはずの命が救えなくなる可能性があります」

同じ岩手県にある岩手医科大学付属病院では12月、がん治療なども含む、周産期以外のすべての手術が一時ストップするという事態に陥った。

《国・自治体に与えられた権限をフル活用、病床・医療人材の確保を徹底します》(岸田文雄政策集より)

総裁選のコロナ対策に関する公約で、このように「医療難民ゼロ」を掲げていた岸田文雄首相(65)。しかし、それから1年以上がたった現在、起こっているのは「医療難民」があふれる事態。その理由を、国立病院機構近畿中央呼吸器センターでコロナ対応に当たる呼吸器内科医の倉原優さんが語る。
「病床がひっ迫する一因は、これまで以上に高齢者が感染していることにあります。東京都のデータでは、入院患者の過半数が80歳以上です」

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