くらし情報『「弟はなぜひとりで死んだのか?」コロナ放置死遺族の真相を探る旅に密着』

2023年1月22日 06:00

「弟はなぜひとりで死んだのか?」コロナ放置死遺族の真相を探る旅に密着

高田さん自身も、弟の竹内善彦さん(享年43)を、2021年8月に“放置死”で亡くしている。

「弟は11年前、大阪から単身で大好きな沖縄に移住。那覇市内で居酒屋『すいか』を経営していました。コロナ禍になってからは、しばらく自粛の日々が続いていましたが、『再開したらがんばる』と言って、自粛中も新しいメニューの考案をしていたんです」

ところが、コロナ禍になって2年目の2021年7月27日、善彦さんはコロナを発症。8月4日に那覇市内のクリニックでPCR検査を受け、5日に陽性が判明した。6、7日と保健所が善彦さんに電話するも連絡が取れないため、8日に警察と共に保健所職員が自宅を訪れたところ、善彦さんは自室のベッドで亡くなっていたという。

「8月10日に那覇市の警察から『弟さんが他界されました』と電話が入って。私、ウソやろ、と思って『なにかのまちがいです』と言ってしまったんです」

死亡推定日は2021年8月7日。
ベッドの横には、腐敗したコンビニ弁当が残されていたという。すぐに来沖できない高田さんに代わり、善彦さんの遺体の火葬や、自宅や店の整理をしてくれたのが、この日、高田さんと那覇市内の飲食店で対面した善彦さんの友人たちだった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.