くらし情報『28歳で早逝した天才エゴン・シーレの30年ぶり美術展を解説』

2023年2月13日 11:00

28歳で早逝した天才エゴン・シーレの30年ぶり美術展を解説

(撮影:桑原靖)

(撮影:桑原靖)



19世紀から20世紀に変わる世紀末に、ウィーンで才能を開花させ活躍するも28歳の若さで夭折した伝説の画家、エゴン・シーレ。彼の作品を集めた展覧会「レオポルド美術館エゴン・シーレ展ウィーンが生んだ若き天才」が上野の東京都美術館で4月9日まで開催中だ。

美術アカデミーに最年少で合格し、クリムトにも才能を認められたシーレ。表現豊かな線描や独自の色使いと構図で、自身の内面や心象を生々しく鮮烈に描き、見る人の記憶に残る作品を遺していった。

本展はエゴン・シーレの世界有数のコレクションを誇る、ウィーンのレオポルド美術館の所蔵品を中心に、シーレ作品50点を、同時代の芸術家作品とともに紹介している。シーレの名が冠された展覧会はなんと30年ぶり。その貴重な展覧会の見どころを、本展を担当した東京都美術館の学芸員・小林明子さんに解説してもらった。

■名作の自画像にシーレらしさが詰まってる!

【構図】

「自画像を多く描いた画家としてシーレは知られています。
代表作とされる《ほおずきの実のある自画像》は、シーレらしい画面構成が特徴的。体のねじりがきいており、緊張感のある線が生まれています」

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