2023年2月16日 13:51
ガラス繊維がむき出しに…公園遊具の破損報告に広がる共感「ズタズタになった」「これ本当痛い」
「従来の遊具は、摩滅に弱い FRP 樹脂を使ったものが多いのです。これはガラス繊維とポリエステル樹脂が混ざった繊維強化プラスチックで、強度は金属並みだといいます。昨夏にも、劣化した滑り台で子供がケガをしたというツイートが注目されました。お尻や太ももに破片が刺さり、水で流しても取れなかったそうです。
こうした事故を防ぐためにも、道路や公園の損傷・不具合を報告できるアプリを導入している自治体もあります。ですが、遊具の更新には高額な費用がかかることもあり、予算や人員不足ですぐに作業に取り掛かることができない自治体も。そうした背景もあり、市民の間では通報しても“すぐに動いてもらえなかった”と訴える声も上がっています」(社会部記者)
国土交通省では1998年から3年ごとに、都市公園における遊具の老朽状況を調査している。昨年6月に発表された2019年時点での調査結果では、設置後20年以上経過している遊具は194116基あり、全体の49.7%にも及んだ。
また、公園管理者が点検を実施し、修理・撤去といった措置が必要になったものは72672基にものぼったという。
少しでもケガの危険性が減るよう、安全対策が進むことを願うばかりだ。
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