2023年3月9日 11:00
明石市・泉市長「耐えているのは家計ばかり…政治家も“やりくり”すべき」
統計開始以来初めて80万人を割るという未曽有の少子化について、岸田首相は「危機的状況だと認識している」とは語ったものの、いまなお具体策を明言していない。
一方、泉市長は’11年に明石市長に就任以降、特に子育て支援に力を入れた政策を実行してきた。18歳までの医療費や、第2子以降の保育料など「5つの無料化」をはたしている。
するとそれまで減少傾向にあった市の人口が増加に転じ、赤字続きだった税収の黒字化にも成功したのだ。その成功の秘訣は? と問えば、「時代状況に応じて“やりくり”してきた結果です」と胸を張る。
「給料が上がらないのに教育費や授業料が上がれば、保護者は子どものために“やりくり”しますよね。お父ちゃんがスナック通いを減らしたり、お母ちゃんがブランドもののコートを我慢したり……。なぜ一般の家計だけが耐えることを強いられて、政治家たちはそれをしないのか。
いままでどおり政治家が既得権益のほうを向いている限り、国民イジメは止まらないんです」
泉市長はこの4月末の任期満了で退任する意向。しかし彼のような人物こそ国の重要ポストに就いてほしいものだが……。
「いまは市民のためのラストスパート。