2023年5月20日 11:00
市川猿之助 両親の死因は「向精神薬中毒」の疑い…医師は「100錠飲んでも死ぬとは限らない」
2つ目はより強力な精神安定剤、いわゆるメジャートランキライザーというもの。3つ目はこの2つ以外の抗うつ薬、気分安定薬等に分類できます。
睡眠薬や抗不安薬の場合は、不眠や不安、軽い鬱の症状にも使えます。精神科、心療内科をはじめ、内科の先生も処方したりするので割と身近なものですね。
一方で、メジャートランキライザーといわれる安定剤は、精神病圏の状態に使う薬で、より沈静効果が強力です。通常は、精神科や心療内科にかかってないと処方されません」(以下、カッコ内はすべて岡田院長)
向精神薬中毒で死にいたるケースについて、岡田院長は言う。
「一般の睡眠薬や抗不安薬は安全性が非常に高いため、100錠以上飲んでも死ぬとは限りません。ただ、高齢者等でもともと呼吸する力が弱まっていたり、呼吸不全があったりすると、そうとも言えません」
一般的に、中毒で死に至る量の向精神薬を所持することはあるのだろうか?
「睡眠薬は処方する日数制限があり、1カ月以上は処方できない決まりがあります。
例えば30錠などが一つの制限としてあって、そこを守って処方しているきちんとした病院でしたら、大量に処方されるということはありません」