くらし情報『震度6で原子炉倒壊の恐怖 福島第一原発内部の「土台」ボロボロも、東電は「問題ない」と楽観視』

2023年6月8日 11:00

震度6で原子炉倒壊の恐怖 福島第一原発内部の「土台」ボロボロも、東電は「問題ない」と楽観視

ちょうどその方向には、いまだ取り出せていない392体の使用済み燃料が入ったプールがある。傾いて倒れた圧力容器の上部がプールを直撃する恐れは拭えません」

使用済み燃料が破壊されたら、周辺は致死線量になって近づけなくなる可能性が高いという。

「その結果、今現在も継続的な注水によって安定を保っている燃料デブリも冷やせなくなります。2号機にも615体の使用済み燃料が残っていますから、冷やし続けられなくなれば次々と放射性ダストが空気中に出てしまうでしょう」(森重さん)

そうなると、12年前の福島原発事故より、さらにひどい結果に。

「福島県内はもちろん、首都圏全体が避難エリアになってしまう可能性も拭えません」(森重さん)

燃料プールの直撃を免れたとしても、被害は大きいと前出の上澤さんも続ける。

「かりに圧力容器が落下するだけだとしても、地震の揺れによって、土台のペデスタルには上下左右から大きな力がかかり、ぐしゃっと崩れるはず。そうなれば、30センチの落下では済まないどころか、圧力容器の破損が大きくなり、大量の放射性物質のチリが放出される危険があります」

■周辺住民に危険の周知を!

東電に、こうした専門家らの意見をぶつけたところ、次のような回答があった。

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