トラブル発生時の“電車内パニック”…身を守るためにできることは?
京師さんに「電車でのパニック」から身を守るための心構えを聞いた。
「まずは電車に乗るためにホームで並ぶとき、列の先頭に立つのは避けましょう。先頭に並んでいた人が突き落とされて転落する被害に遭う事件も報告されています。そして、ホームや車内で不審な人物が近くにいた場合、すぐにその場を離れましょう。走行中の車内でも、速やかに車両を移るべきです」
そのためにも、電車内での“乗る位置”がカギになる。
「特に満員電車の場合、車両の中央あたりにいると身動きがとりにくく、付近で暴漢が暴れた場合も逃げにくくなってしまいます。優先席などがある車両の両端、つまり隣の車両との連結部分の近くにいることで、なにか発生した場合でも、騒ぎが起きている箇所と反対の方向に移動しやすくなります」
出入り口のドアから脱出したいところだが、走行中はもちろん停車した際でも、ドアが開くまでにはどうしてもタイムラグが生じてしまう。
また、連結部分の近くに立つことで、将棋倒しに巻き込まれるリスクも軽減できるという。
「群衆パニックで死者が出る場合は、倒れて踏みつぶされてしまうだけでなく、立ったままでも圧死するケースが発生します。