バブルの終焉?高まるタイパ志向で苦境のYouTuber、なりたい職業も1位から転落
ヒカキンやはじめしゃちょーのような実績のあるチャンネルのように、いわゆる“太客”みたいな固定ファンを多く持っているところは安定していますが、そういうところ以外はもうなかなか動画を見に来てもらえなくなってしまっているのが現状です」
その一因には若い世代が動画に求める傾向の変化があげられる。
「高校生と月に一回くらい接する機会があって彼らの話を聞いていますと、優先順位はやっぱりTikTokとかインスタグラムなんですよね。その次がYouTubeなんですけど、やっぱりみんな“タイパ”って言い出しているんですよ」
タイパとは近年、特にZ世代を中心によく使われている「タイムパフォーマンス」の略語。費用対効果が高いことを意味する「コスパが良い」に対し、「タイパが良い」は、使った時間に対して満足度が高いことを意味する。
「今の高校生は本当に“タイパ”って普通に言ってて、“1.5倍速で視聴するのは普通です”みたいに言うんですよ。なので、前置きが妙に多い動画などは敬遠されがち。また、世代によって笑いや驚きのツボが違うので、若い子向けの動画でそういうツボを抑えておかないと、すごく簡単に“あいつオワコンだよね”って言われちゃうんです」