2023年9月23日 11:00
胃の中の40%は人肉、形の残った耳も!本州最大の獣害事件を起こしたツキノワグマが大量出没中
は事件から2カ月後に捕獲・駆除されましたが、人の味を知ったクマはほかに3頭生き残っている可能性が高いと考えています。これまで最初からクマが人を食べる目的で襲ったのは1988年に山形県戸沢村で起きた3人殺害事件だけ。近年は、秋田県以外にも、人食いグマが出現する危険性が高まっていると考えています」
クマに出くわしたら、どう対処すればいいのだろうか?
「北海道に生息するヒグマは平原を好みますが、深い森林で生きているツキノワグマは、人里、つまり自分の体がさらされる平坦な場所が嫌い。興奮状態になり、近くの森に逃げ込むために走っていきます。そこで人が立っていると、ガツンと襲われるのです。まずは、農耕地や平野では、とにかくクマに見つからないことが大事」
クマに出会ってしまったら柱になったつもりでまっすぐ立つ
過去に8回も襲われ、クマとの遭遇は数知れない米田さんによると、クマの視力はそれほど良くはないが、左右の動きには敏感。その一方、前後の動きは反応が鈍いという。
「手を動かしたり、急に横に移動したりするとクマも見つけやすい。
山であれば木の陰、人里なら電柱の影。木や電柱と一体化することです。もし電柱がなければ、自分が柱になったつもりで真っ直ぐに立って、クマに人と思わせないことです」