くらし情報『「唯一の心残りは」故・市川猿翁さん 55年前に明かしていた“恩讐息子”香川照之への後悔』

2023年9月26日 06:00

「唯一の心残りは」故・市川猿翁さん 55年前に明かしていた“恩讐息子”香川照之への後悔

16歳年上の藤間紫さん(享年85)と道ならぬ恋に落ち、浜さんと子供を置いて家を出ていってしまったのです。2人の関係は“世紀の恋”と世間を騒がせました」(芸能関係者)

猿翁さんは離婚調停が成立した直後、本誌に手記を寄せている。

《ここにすべて解決したといっても、唯一の心残りは照之のことである。この父の態度をわび、どうか、誠のある嘘のつかない正直な人に成人してくれと祈るばかり。やがてぼくの気持ちを理解できる年齢にきたら、すべてを語ろうと思う》(本誌’68年2月19日号)

2人が再会したのは’91年。俳優デビューから2年後に香川が猿翁さんの公演先を訪ねた。だが、そこで父が息子にかけた言葉は無情なものだったという。

《あなたのお母さんと別れたときから、自分の分野と価値を確立していく確固たる生き方を具現させました。
すなわち、私は蘇生したのです。だから、今のぼくとあなたは何の関わりもない。あなたは息子ではありません》(『婦人公論』’91年8月号)

その後、香川は父を見返そうと、俳優として着実に力をつけていく。そして’11年、45歳にしてついに九代目市川中車を襲名し、歌舞伎界入りを果たす。襲名発表会見には猿翁さんも出席し、感謝の言葉を口にした。

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