「お笑い界の母」児島気奈さんK-PROライブ立ち上げの裏にあった村田渚さんとの出会い
お笑い好きになったのも、食卓で父が冗談を言って笑わせてくれたから。少し真面目な高田純次さんという感じですね」
父の影響でお笑い番組や芸人の世界に引き込まれた気奈さん。小学校高学年のとき、“お笑いの力”を痛感する出来事が。
「寝たきりだった祖母が、介護する母にきつくあたることが増えていったんですね。でも母は、家事も店の切り盛りも介護もあってクタクタだったんです」
疲れた表情の母を癒してあげたい――。そう思った気奈さんは、お笑い番組のビデオコレクションから一本のテープを手に取った。
「エネルギーさんというコント師のネタを見せると、お母さんが涙出るくらい笑ってくれて!それが私にはうれしかったんです」
お笑いには、人を幸せにする力がある!と気づいた瞬間だった。
“こんなに素敵なお笑いは、みんなも好きに違いない”と信じて疑わなかった気奈さん。
しかし、現実は違ったという。
「中学校の入学式の日、『お笑いが好きです』って自己紹介したあとつぶやきシローさんのモノマネをするとシーンとなって……。人生初すべりでした(笑)。
クラスの女のコは人気アイドルに夢中で、お笑い好きは幼く見えたのかもしれません。