くらし情報『「人間が大勢囲んで大声を…」クマに怖さを学ばせて返す「学習放獣」 担当者が明かした“お仕置き”の中身』

2024年2月21日 12:30

「人間が大勢囲んで大声を…」クマに怖さを学ばせて返す「学習放獣」 担当者が明かした“お仕置き”の中身

「長野県では、農作物を食べるとか害を与える個体は殺処分はするのは仕方ないとしても、例えば子供のような熊ですとか、たまたま迷い込んで罠にかかってしまったような個体については、ちょっと里に出てきたことをま、こらしめて、山に返してあげて奥山の方で生息してもらえばいいっていう、そういう区分けをしていますね」

この方針については、地元住民はどのように受け止めているのだろうか。

担当者は「殺さないで対応するっていうことが良いことだっておっしゃる声もある」と語る一方で、実際には反対する声も多く寄せられているという。

「やっぱり地域住民の方からすると『せっかく捕まえたのになんで放すの』っていうご意見は多いという風には聞いてます。『また出てきたらどうするの』っていうようなことへの不安の方が大きいようには聞きますね」

今回、県が警報の発令を検討するに至ったのには、そのような地元住民の不安の声も大きいのだろう。クマ被害が増加した理由には、やはり個体数が増えているという現状があるようだ。

「生息頭数自体は県の推計値にはなるんですけれども、増えてはいるという風には考えてます。あとはよく言われるように、中山間の高齢化や遊休荒廃地が増えてきたことによって、人の生活圏とクマが暮らす山の境界線がだんだん曖昧になってきたとか、距離が近づいてきたっていうことは、言われている通りかなと思います」

クマをとりまく環境は過渡期を迎えているようだ。

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