WAHAHA本舗40周年 久本雅美振り返る駆け出し時代「股間を向けた先にいた“見られたくなかった人”」
ババシャツとステテコの上に両方の胸におちょこ、股間にはひょっとこのお面を付けて客席に降りて行って『ひょっとこ取って!』って言って。お客さんがお面を取ったら股間に風車が付いてるの。それをお客さんにフー!って吹かせるんです。
それを大阪公演の時に「ひょっとこ取って!」ってお客さんに言ったら、それが久本家の長男のおっちゃんやったんですよ。ヤバ――!と思って、急遽向きを変えて違う人にやりました(笑)。
――下ネタを身内に見られるのは恥ずかしいですよね。
久本:公演が終わった後にウチの母が「せっかくおっちゃんが見に来てくれたんやから、電話してお礼を言いなさいよ」って。
それで電話して「おっちゃん今日はありがとうな。
どうやった?」「よう女であんだけ頑張ってたな」「ありがとう。おっちゃんまた見に来てな」「いや、もう二度と行かん」って(笑)。
――おじさんも恥ずかしかったみたいですね(笑)。
久本:後は女囚漫才というネタがあって。そのネタは笑いを取ったら刑が軽くなるという設定で女囚の私たちは看守に向かって毎日ネタをやらないといけないの。私もいろんなことを考えてたんやけどネタに詰まってて。それで思い切って服を脱いで乳首を両手でつまんで「コーヒー豆!」