WAHAHA本舗40周年 久本雅美振り返る駆け出し時代「股間を向けた先にいた“見られたくなかった人”」
ってやったんですよ。そしたらお客さんがシーーン!ってなって。しかもその客席にウチの母親と弟の嫁が見に来てたんですよ(笑)」
――うわー!最悪ですね。
久本:公演後に母親と弟の嫁が楽屋挨拶に来て私が「ありがとうね」って言ってる時に喰さんが来たんですよ。それで私は普段はこんな下ネタをやってないことにしたくて「こんなんやったの初めてですよね?」って言ったら喰さんが「こんなん毎日やってますよ」って。そしたら弟の嫁が涙目になって「お姉さん、女を捨ててよう頑張ってはる」って(笑)。
■「今もネタを考え続けている」
――そういった恥ずかしさは吹っ切れて行くもんなんですか?
久本:吹っ切れましたよ。それはしゃあない。
喰:その時代はね。女性が笑いを取るのに照れたり女を出したらダメだったんですよ。男はその時代からすでに笑いのためにケツ出したりしてましたが女性ではいなかったんです。その先陣を切ったのが久本。
――そういった久本さんの下ネタを周りの男性劇団員はどう見てたんですか?
梅垣:ひょっとこやコーヒー豆のネタを話で聞くと下品に聞こえるかもしれないけど、やっぱり演じ切ってるというのがあるから下品に思わないんですよね。