高齢者の過半数が望む「最期を自宅で迎える」ためのステップ3
「入院しているときに退院をうながされたら、病院内の医療連携室・相談室を訪ねましょう。医療ソーシャルワーカーが退院後の生活について相談に乗ってくれます。そこで、地域の在宅医も紹介してもらえます。医師を決めるポイントは、1.自宅の近くで24時間対応してくれること。2.緩和ケアや看取りの経験があるかどうかです。持病に対応してくれるのかも確認しましょう」(中澤さん・以下同)
入院していなくても、通院が困難になり始めたら在宅医療の導入を考えたい。役所の介護保険課や地域包括支援センター、介護をすでに受けていればケアマネジャー、地域の保健所、医師会でも、訪問診療を行う医師の情報を聞くことができる。
かかりつけ医を決めたら、第2ステップは「要介護認定」の再審査だ。
在宅だけの看取りを家族だけで行うのは困難。介護保険での在宅サービスを使うため、ケアマネジャーに新たにケアプランを作成してもらおう。自宅で療養するための介護ベッドなど、福祉用具をあらかじめ相談しておくとスムーズに家に戻れる。
第3ステップは、訪問看護師を見つけること。訪問看護師は医療部のある病院、在宅医のいる医療機関、訪問看護ステーションで探すことができる。