生放送CMのミスが評判に 三田佳子、少女時代の思い出語る
『あ、自分の番なんだ、しゃべらなきゃ』となると、台詞が出てこなくて」
中山「三田さんにもそういう時代があったんですねー!」
三田「そのうちテレビも民放ができて、そういう道を進むことになった。森繁先生にはとてもお世話になって、『佳子、今度は正月のこういう番組に出なさい』って、次の役を用意してくださって。そんななか、コマーシャルガールをやることになったんです」
中山「当時のコマーシャルは生放送ですよね。いわゆる“生コマ”というものですね?」
三田「そうそう。私は相変わらずで、『トチリの佳子ちゃん』って呼ばれていたの。今でも忘れないのは、旭化成の新製品『カシミロン』のコマーシャル。30秒なり90秒なり、製品の説明をしないといけないのに、全然台詞が出てこない。スタジオでは、ターリーという大きなランプがついたらカメラが回って始まるんだけど、私は『電波に乗って、全国に私の姿が流れていくんだ』という事象のほうに興味を持ってしまって、真っ白になっちゃって……」
中山「それはダメですね(笑)」