第9回「第2子出産の加護亜依が直面する『アイドルという才能の悲劇』」
です。
たとえば今さら「モー娘。」時代の暴露トークをするなど、子どもを産んでも裁判沙汰になっても常に“アイドル加護亜依”であり続けようとしてきました。
その純粋さは、オタたちが本来求めるアイドルとしての圧倒的な才能、純粋さと無邪気さ以外の何ものでもありません。ただ彼女の姿を好意的に受け止めるかは個人の自由ですが、正直、“痛い”通り越して心配になってしまうレベルです。
そんな彼女のアイドルぶりを見ていると、ふとある人物が重なります。それは70年代のトップアイドル・天地真理さん(65)です。若かりしころは天使のような少女でしたが“おばさんタレント”的な存在になった後は激太りをいじられネタにされるように。その後も鈍臭さをウリにした企画をこなしていました。
完全に芸人枠となっていた当時の彼女ですが、それでも何の迷いもなく“アイドル天地真理”を演じていたのが印象的。きっと彼女もアイドルとしての才能をがっちり持ったがために、いじられても笑われても自分の可愛さと価値を信じ続けていたのだと思います。