”硬めが好き”には北海道産 専門家語る好きなお米の見つけ方
毎年2月に公開される、日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」。その道の専門家が、産地と品種ごとに炊飯した白飯を試食して、見た目・香り・味・硬さ・粘り気をチェック。総合評価で、基準米より特においしいお米が「特A」に選ばれる。全国から集まるおよそ140種類から、“特A”の太鼓判を押された品種は、44種類。
「毎年、ほぼ同じ条件で食べ比べますが、必ず仕入れの目安にしています。ひと昔前までは、20種類程度で、コシヒカリかササニシキなどの一部品種のみでしたから、新品種が特Aを取るなど、考えられませんでした。お米のレベルが全体的に底上げされている証拠でしょう。“おいしいお米=コシヒカリ”とは、一概に言えなくなってきています」
そう話すのは、これまでお米を300種類以上食べてきた、お米のスペシャリスト・“5ツ星お米マイスター” の澁谷梨絵さん。
お米も、ワインの当たり年のように、その年の天候や土作りで味が変わる。「今出回っている平成28年産米は当たり外れが大きい」と澁谷さんは指摘する。