総理親友の学校法人にタダで譲渡された「37億円の土地」
「孝太郎さんの学校経営手腕は高く評価されています。熱帯魚がブームになれば『アクアリウムコース』を作るなど、時流に乗る手法で生徒を集めてきました。趣味は武道全般。とくにボクシングが好きなようです」(加計氏を知る政界関係者)
今治市民からは、巨額の負担を心配する声が上がっている。
「森友学園と同じようにいわれますが、今治市は’83年から、新都市開発整備事業をスタートして大学の誘致を進めてきたのです。解除条件つきの契約で、大学が撤退する場合は土地を返してもらえます」(市役所企画課)
土地の無償譲渡だけではない。憤りを隠さないのは、日本獣医師会の境政人専務理事だ。
「私たちは半世紀以上、獣医学部の新設に反対してきました。
獣医師は毎年1000人ほどが国家資格を取得し、獣医師の総数は不足していません。文部科学省も『獣医師の供給不足は起きていない』と申請を却下してきました。しかし昨年11月、安倍総理が出席する国家戦略特区諮問会議で官邸主導により短期間で決定されたのです」
決定から1カ月間、文部科学省がパブリックコメントを募集すると、反対意見が83%。