池田理代子『ベルばら』タイトルは「高校生で決めていました」
登場人物には自分を反映しているところが多分にあると思います。私って、脇役一人ひとりに至るまで好きで、凝っちゃうのよね。きっと、人間が好きなんだろうなあって思います」
空前の『ベルばらブーム』が巻き起こり、舞台化、アニメ化もされた。
池田「タイトルは高校2年生のときに決めていました。シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読んで、『ベルサイユのばら』でアントワネットの生涯を描こう、と」
高見沢「宝塚歌劇の舞台ファンも多いですよね。会場内に飾られた衣装が素晴らしくて。見た瞬間、僕の衣装が飾ってあるのかな?と(笑)」
池田「本当ね(笑)。初演当時は、少女漫画の社会的地位が低かったこともあって、関係者の間で漫画を題材にすることに反対の声があったそうです」
高見沢「正直、僕も初めて友達に薦められたとき、『何で少女コミック?』という印象でした。
でも、読み始めたらハマっちゃって。先生の作品は、ロシア革命を描いた『オルフェウスの窓』など、史実を基にフィクションが巧みに織り交ぜられた歴史ドラマが多くて、歴史好きとしてはたまらない」