【今週の対決】暁斎vsシャセリオー…19世紀の画家展
時代を超えて現代にもマッチする作品群に酔いしれる。
好んで描いた蛙や烏の作品も面白いが、今回初公開という春画も暁斎らしい遊び心が。お酒が大好きだったという暁斎だけに、おちょこなどの物販にもぜひ注目してほしい!
■上野・国立西洋美術館「シャセリオー展−19世紀フランス・ロマン主義の異才」
つぎに向かったのは上野の国立西洋美術館で開催中の「シャセリオー展−19世紀フランス・ロマン主義の異才」だ。フランス・ロマン主義のテオドール・シャセリオーの作品を、ルーヴル美術館所蔵品を中心に約110点展示。日本初の本格的回顧展だ。日本での知名度は低いものの、当時のフランスには熱狂的なファンがおり、師匠にも「やがて絵画界のナポレオンになる」と言わしめた天才だったのだそう。
めた坊のお気に入りは図録の表紙にもなっている『カバリュス嬢の肖像』。医師の娘の肖像画で、華やかな明るい雰囲気がずっと見ていても飽きない、魅力的な作品だった。
1856年に37歳という若さで亡くなってしまったシャセリオー。