堀江貴文が教える「商売の勝ち方」たったひとつの条件
さて、このりんごをどう売れば、当初の買い物の価値を最大化できるだろうか?
一つ200円で売ったらどうなるか。売り上げは2万円。初めに1万円を投じたから、利益は1万円だ。毎年これが続けば、りんごの木の購入はれっきとした「投資」となるだろう。
もちろん、これにはさらに条件を加えなければならない。
実際は、収穫の手間、農薬代、維持費がかかる。時間対効果、費用対効果を考えれば、1個200円で売っているだけではさしたるリターンには繋がらないのだ。
では、このりんごの価値をもっと高めるために、あなたには何ができるだろうか。
大抵の人は、ここでこう考えてしまう。
「よりおいしいりんごを作って、もっといい値段がつけられるように頑張ろう」
これが間違いだというわけではない。ただしこのルートを進むと、待っているのは苛烈な「味の改良競争」社会だ。あらゆる農家が切磋琢磨している中、新参者のあなたが頭一つ飛び抜けるまでには、相当なコストがかかるだろう。
ここで投資的な発想のできる人なら、こんなことを考えるかもしれない。