堀江貴文が教える「商売の勝ち方」たったひとつの条件
「このりんごをアイドルに収穫させ、手描きのメッセージなどを添えてもらえば、多少値段を上げても売れるから儲けは倍増するだろう」
「おいしいりんご」は世の中にたくさんあるが、「アイドルの〇〇ちゃんが収穫したりんご」はここにしかない。しかも、そのために必要な手間といえば、アイドルをそこに呼んで収穫を手伝ってもらうことくらいだ。ファンも喜ぶし、彼女にとっても自己PRの場になって立派なタイアップだ。
この違いがわかるだろうか。
どちらも、りんごの希少価値の高さを追求していることに変わりはない。ただし、資本を投じる先が、前者はりんごの「美味しさ」であるのに対し、後者はりんごの「付加価値」である。
実は、この手の発想で話題になったりんご農家が実際に青森にある。
その農家は、ある年大型台風の直撃を受けた。
まだ木になっていた実の大部分が地面に落下。売り物になるりんごはごくわずかだった。このままでは、売り上げは例年にははるか遠く及ばない。
しかし、農家はそこで逆転の発想をした。台風に耐えたりんごを「落ちなかった=試験に落ちない」