元刑事たちに共通する「最も印象に残った刑事ドラマ」は?
『小さな巨人』は警察内部を細かく描いていて、リアルでおもしろい」と語る。
そんな元刑事の3人に、今まででいちばん印象に残っている刑事ドラマを聞いてみたところ、偶然にもそろって同じ作品を挙げた。それは『踊る大捜査線』(フジテレビ系)だ。
「刑事のころ、年に一度、『刑事親交会』があり、手品で縄抜けを披露したことも……。そんな刑事の日常をリアルに描いていたのが『踊る〜』なんです」(田中さん)
岡村さんも国際捜査課時代、同僚たちと見ていたそうだ。
「みんなで『事件は現場で起きているんだ』とまねしたりしていました」(岡村さん)
刑事ドラマの歴史における『踊る〜』の意義を小川さんはこう話す。
「それまでの刑事ドラマは、“寓話+アクション+ドンパチ”でした。でも、胸ぐらをつかんで聞き込みをするなんて、リアルではありえません。
そういう意味で『踊る〜』は刑事たちの現実をドラマにした先駆けなんですね」(小川さん)
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