高安 大関昇進にあった「横綱なるまで大部屋雑魚寝」の厳命
獅子の子を谷底に突き落とす思いで、愛弟子にこう言い放ったという。
「罰として、ヤスは横綱になるまで大部屋だ!」
それでも、また部屋から逃げ出してしまう高安なのだったが……。自宅に逃げて帰ると、母親のビビリタさん(56)が手料理を作ってくれた。高安の近所の住人が語る。
「そんなときママは晃くんの大好物のティラピアという魚の料理を作って食べさせるんだと話していました。ビビリタさんの母国フィリピンの家庭料理で、揚げたティラピアを赤唐がらし入りの酢醤油やスイートチリソースをつけて食べるらしいです。『あの子は、これで心の底から元気が湧いてくるのよ』と言っていましたね」
高安にとって、ティラピア料理は、もう一度部屋に戻る勇気をくれた“家庭の味”なのだろう。家族に心配をかけた高安には、いま“大きな夢”があるという。
「まずは土浦でいちばん大きな家を両親にプレゼントしたいそうです。そして、一生懸命頑張って出世したら、フィリピンで暮らす母の親族全員を日本に呼んで、浦安のディズニーランドに招待するつもりのようです」