母亡き勸玄くんに待つ梨園の重圧、襲名披露興行は10億円規模
そこで松竹サイドはオリンピックイヤーに華を添えるべく“ある計画”を考えています。それは海老蔵さんが十三代目・市川團十郎を、勸玄くんが八代目・市川新之助を襲名する“親子同時襲名興行”です。『団菊祭』を皮切りに、全国を回る超目玉興行になるでしょう。通常、襲名披露の発表は1年以上前。つまり19年初めごろまでには詳細を決めなければなりません」(歌舞伎関係者)
実現すれば、おそらく数十年に一度の規模になるであろうこのイベント。当然、そこにはとてつもない額のお金が動くことになる。
「前回の東京五輪2年前の62年4月に十一代目・市川團十郎の襲名披露公演が行われました。当時も松竹が全面バックアップ態勢をとって、『世紀の大興行』『1億円襲名』などと言われるほどの大成功を収めました。
それから約半世紀、今回は親子同時のイベントですからね。規模はさらに大きなものとなるはずです。チケット代だけでも10億円、グッズの売上も合わせれば数十億ものお金が動くともいわれています」(前出・舞台関係者)
その重責を、父子で担っていく――。