歌舞伎俳優・市川海老蔵の長女・市川ぼたんが9日、大阪・京セラドーム大阪で開催されたオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦の始球式に登板した。突然スーパーパワーを手に入れた可愛いペットたちの大冒険を描く映画『DC がんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)で声優に初挑戦し、空飛ぶ犬のクリプトや“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵、あざとかわいい子猫のウィスカーズを演じたぼたん。父・海老蔵と毎日キャッチボールの練習をして初始球式の当日を迎えたぼたんは、「(父から)たくさんアドバイスをもらいましたが、野球ボールの握り方を詳しく教えてくれました!」と明かし、始球式に向けて「緊張しますが、精一杯投げたいと思います!」と緊張した面持ちながら意気込みを語った。そして迎えた本番、観客でにぎわう球場内で名前がコールされると、オリックス・バファローズのユニフォームに自身が演じた子猫・ウィスカーズのイメージを加えたオリジナルのユニフォームで登場。会場から大きな拍手が沸き起こった。始球式前の投球練習でも父・海老蔵と練習をしていた成果もあり、一発勝負の投球はマウンドから見事なピッチングでホームへ真っすぐ届き大成功。会場からは大きな拍手が贈られた。始球式終了後、「緊張したけど楽しかったです!またチャレンジしてみたいです」と笑顔でコメント。始球式と同様、自身の中で初挑戦となった『DC がんばれ!スーパーペット』の吹替版声優に関しては「励ましと勇気をくれる映画です」と述べ、球場にいるプロ野球ファンたちに「ぜひ、映画館でご家族やお友達と観てほしいです!」と呼びかけた。(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & (C) DC
2022年08月09日歌舞伎俳優の市川海老蔵が5日に自身のアメブロを更新。子ども達に抜かれてしまったことをつづった。この日、海老蔵は「二人は」というタイトルでブログを更新。「今日からプログラミングの勉強へ、行きます」と子ども達について言及した。その後、更新したブログでは「私はおそらくプログラミング抜かれました!」とプログラミングの知識に関して子ども達に抜かれたと感じたことを明かし、勉強中の子ども達の姿を公開。「私は、弊社の技術面の会議です。仮想空間上で」と報告した。さらに「家に帰っても」というタイトルでブログを更新。「やっとる、プログラミング」「図工と合わせてやり出してます」と作業する子ども達の写真とともに説明し「吸収はやくて驚いてます」とつづり、ブログを締めくくった。これに対し読者からは「本当に凄いですね」「頭が柔らかくて羨ましい限りです」「夢中になれるって素敵です」などのコメントが寄せられている。
2022年08月06日歌舞伎俳優の市川海老蔵が4日に自身のアメブロを更新。金髪になった自身の姿を公開した。この日、海老蔵は「美容院へ」というタイトルでブログを更新し「少し早めにお願いしちゃいました」と金髪になった自身の姿を公開。「着替えてお仕事へ」と題したブログでは「今日は少し遠くです」と報告し「車で1時間かな、行ってきますね」とつづった。また、その後に更新したブログでは「色々自分のこと」と述べ「来月の台本整理終えて、ちとストレッチ」とコメント。「東京は昨日と異なり天気が曇りです」と明かし「過ごしやすい、ですが湿度?ありますね」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「とてもかっこいい」「綺麗な色ですね」「似合いますね」などのコメントが寄せられている。
2022年08月05日歌舞伎俳優・市川海老蔵の長女、市川ぼたんが7月31日、都内で行われたアニメーション映画『DCがんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)の夏休みファミリー試写会に出席した。日本語吹替版で“声優デビュー”を飾ったぼたんは、初めての映画イベントで「親子で笑えるとてもいい作品です。ぜひ親子でご覧になってください!」と100点満点のコメントを残した。2019年に8歳で日本舞踊の名跡・四代目市川ぼたんを襲名し、昨年は連続ドラマ『二月の勝者―絶対合格の教室―』にも出演したぼたん。声優初挑戦となる本作で演じた子猫のウィスカーズは、空飛ぶ犬のクリプトや“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵。あざとかわいい見た目に反して、しっぽマシンガン、ひげミサイル、毛玉ボムボムなど、全身が武器。スーパーパワーを手にしたペットたちに容赦ない攻撃を浴びせる。劇中では「こんばんニャ♪」「ニャめんなよ~」とかわいい猫語を披露したぼたん。「声のお仕事が初めてだったので、それ自体も緊張しました」と振り返りながら「特に“あざとかわいいけど強い”というキャラクターが本当に難しかった。あざとくてかわいいところを特に意識して演じてみました!」と初々しく語った。イベントには、そのほか夢も心もビッグな乙女のブタさん・PB(ピービー)役の松岡茉優、カメのマートン役のチョコレートプラネット・松尾駿も登壇。「今も最高にかわいい!」と温かい視線で見守っていた。「トムとジェリー」のワーナー・ブラザースによる新作アニメーション。人間のいない間に、かわいいペットたちが、突然スーパーパワーを手に入れたら!?急にはパワーを操れないちょっとドジなペットの犬、ブタ、カメ、リスたち。世界征服を狙うあざとかわいい子猫とモルモットたちにさらわれた“ご主人様”を救い出すため、最強の敵に立ち向かう。
2022年07月31日歌舞伎俳優の市川海老蔵が30日に自身のアメブロを更新。母親にたまたま遭遇し思うことをつづった。この日、海老蔵は「母との縁の深さ」と切り出し「たまたま母に会って」と母親とたまたま遭遇したことを説明。「話してみて今日会わなくちゃいけなかった、強く思いました」と述べ「なんかやっぱり凄い縁、、それを強く感じた朝」としみじみつづった。さらに「まじか!!?」というタイトルでブログを更新し「早くも本日2回目のたまたま」と再び母親に遭遇したことを写真とともに説明。「妹も」と妹も一緒だったことを明かし「親子だなー」とコメントし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「面白いですね」「一日に二度も偶然に会えて嬉しいですね」「朝からスゴイ縁ですね」などのコメントが寄せられている。
2022年07月31日歌舞伎俳優の市川海老蔵が22日に自身のアメブロを更新。子ども達が塾へ通うことを報告した。この日、海老蔵は「勸玄、朝ストレッチ」とストレッチをする息子・勸玄(かんげん)くんの姿を公開。「お、麗禾もきた」と娘・麗禾ちゃんが勸玄くんと並んでストレッチしていたことを写真とともに説明した。続けて「いい連鎖です」とコメント。「習慣になってほしいから嬉しい連鎖」と述べ「嬉しい朝です」と心境をつづった。その後、更新したブログでは「舞台がないので塾へ行くことにしました」と報告。歩く子ども達の後ろ姿とともに「塾までパパタク」と送迎することを明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「もう塾へ行くような年齢になったのですね」「偉いなぁ~」「塾、頑張ってねー」などのコメントが寄せられている。
2022年07月23日1歳違い。同時代に「歌舞伎」という同じ世界に生まれ、切磋琢磨し合う市川染五郎さん、市川團子さん。舞台では見せない等身大の表情で語り合う、ふたりの関係性、ふたりの未来とは――。――おふたりの関係を一言で表すとしたら?市川染五郎:ライバルであり、仲間ですね。市川團子:そこに大親友も追加しておいてください。染五郎:彼にだけでなく歌舞伎役者の皆さん全員に対してそう思っていますが、特に自分たちは年齢の近い役者が少ないので、そういう意味でもすごく貴重な存在です。團子:年が近くなかったら仲良くなっていないってこと?(笑)染五郎:そういうことではなくて。年齢は彼の方が1歳上で、歌舞伎役者としては自分が先輩ですけど、小さい頃から共演していたので、先輩・後輩感がないのがいいのかもしれない。彼はどちらかといえば弟っぽい性格だから、年上という感じもしないですし。團子:年齢は関係なく、僕はいっくんを年上だと思っています。――お互いをどう呼んでいます?團子:僕はいっくんです。いっくんは、名前を呼ばないですね。本当に俺の名前、生涯で呼んだことないんじゃない?(笑)染五郎:流れで今まで呼ばないできてしまったので、今更何て呼んでいいのかわからないんだよね。――プライベートで一緒に遊びに行ったりはしますか?團子:昔はありましたね。染五郎:初共演した頃に、父がしながわ水族館に連れていってくれて。それくらいですかね。團子:5年くらい前に大江戸温泉物語に一緒に行こうと言って断られました。染五郎:入り口まで行ったじゃん。年齢的に保護者がいないと駄目と言われて入れなかったんです。團子:そうだった、懐かしい。――ふたりの役割分担は?染五郎:どっちかというと、彼がずっとボケてます。團子:僕がボケで、いっくんがツッコミです。染五郎:ツッコミなのかもわからないけど。團子:みたいに冷静なコメントをしてくれるんですが、こう見えて、内心は笑ってるんですよ。なので、常に仕掛けています。10発に1発くらいは当たるので。染五郎:弥次喜多もですが、新作の稽古は1日がかりだったりして。そうなると、必然的に一日中一緒に過ごすことになる。自分は徐々に集中していくタイプだけれど、彼は集中しつつもテンションが上がってどんどんボケ始める。たまにちょっと集中させてくれよ、と思います。團子:それはごめん(笑)。いっくんには素を出せるというか、つい変なボケが思い浮かんじゃうんです。笑ってない感を出しているけど、実は顔はけっこう笑っているから、嬉しくなっちゃって。昔は、ボケが行くところまで行くと意外と乗ってくることもあったので。染五郎:小さい頃は自分もやんちゃだったので。昔は一緒に楽屋の大浴場で、父が後から風呂に入ってくるのを待機してね。團子:全部で5つあるシャワーが(十代目松本)幸四郎さんに一点集中するようにセットして、「おつかれさまです!」って迎えてね。でも、いっくんの心の奥は昔と変わらないと僕は感じているので、そんなに印象は変わってません。――今後、お互いがどんな大人になっていくと思いますか?團子:幸四郎さんがボケるタイプなので、いっくんもどこかで変わるんじゃないかと踏んでいます。染五郎:人前に出たときに、2~3発は笑いを取りたいという気持ちは正直あります。――大人になったとき、どんな関係でありたいですか?染五郎:歌舞伎にはふたりで演じる演目が結構あるので、それを一緒にできたらなと思います。團子:一緒に舞台に出続けたいですし、関係が死ぬまで変わらずにあったらいいなと思います。『八月納涼歌舞伎』染五郎さん、團子さんが共に出演する第三部「東海道中膝栗毛弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)」では、シリーズ内初の女方にふたりで挑戦する。8月5日~30日(10日、18日は休演)、歌舞伎座にて上演。いちかわ・そめごろう(写真右)2005年、東京都生まれ。’07年に初お目見え。’18年、八代目市川染五郎を襲名。’21年、アニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』では映画初主演、声優に初挑戦。’22年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に木曽義高役で出演。シャツ¥24,200(ジョン ローレンス サリバン TEL:03・6721・0406)パンツ¥37,400(ガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール TEL:03・6427・9087)その他はスタイリスト私物いちかわ・だんこ(写真左)2004年、東京都生まれ。本名は香川政明。屋号は澤屋(おもだかや)。父は九代目市川中車(香川照之)。’12年、新橋演舞場『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』で初舞台。五代目市川團子を襲名。八月納涼歌舞伎「浮世風呂」では、なめくじを演じる。シャツ¥35,200(ジョン ローレンス サリバン)パンツ¥46,200(ウジョー/エム TEL:03・6721・0406)ブーツ¥99,000(ユハ TEL:03・6659・9915)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年7月27日号より。写真・鈴木 親スタイリスト・中西ナオヘア&メイク・AKANE(染五郎さん)森 智聖(VRAI Inc./團子さん)取材、文・小川知子(by anan編集部)
2022年07月22日歌舞伎俳優の市川右團次が19日に自身のアメブロを更新。二代目・市川右近で長男のタケルくんが検査を受けて東京ディズニーランドへ行ったことを報告した。この日、右團次は「タケルは元気に…!」というタイトルでブログを更新。「抗原検査をして…陰性で」と抗原検査の結果は陰性だったことを説明し「ディズニーへ…」とタケルくんが東京ディズニーランドを訪れたことを明かした。続けて「どう見ても…ガラガラじゃぁ~…!!」と園内の様子を報告。「スプラッシュマウンテンで…びっしょびっしょのタケル…」とアトラクションに乗って水に濡れたタケルくんの様子も公開し、ブログを締めくくった。
2022年07月20日歌舞伎俳優の市川海老蔵が17日に自身のアメブロを更新。子ども達に申し訳なく思っていることを明かした。この日、海老蔵は「明日は海の日」と切り出し「海とか全然行けてないなー」とコメント。「今日も多くの方々が幸せで愛を感じ楽しめる最高の一日でありますように」と祈るようにつづった。その後「ストレッチおえて」というタイトルでブログを更新し「白湯とサプリメント」と写真とともにコメント。「我が家の朝開始!!」と述べ、手を合わせる息子・勸玄(かんげん)くんの姿を公開した。続けて「夏休み始まったのでもっといっぱい遊んであげたい」と述べるも「舞台とコロナがあるので思いっきりとはいかなくて」と説明。「ごめんね、といつも思います」と子ども達へ申し訳なく思っていることを明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お二人もそのお気持ちわかってます!」「優しいパパさん」「楽しく過ごせますように」などのコメントが寄せられている。
2022年07月18日歌舞伎俳優の市川海老蔵が12日に自身のアメブロを更新。大人買いしている大好きな品を公開した。この日、海老蔵は「帰宅して朝ごはん」というタイトルでブログを更新し、堪能した朝食の写真を公開。「そして大人買いの大好き蜂蜜」と蜂蜜の写真も公開し「私の中で1.2を争う大好きなやつです最高です」とつづった。続けて更新したブログでは「ぼんやりしてましたら寝てました」とお茶目に明かし「おはようございます」とコメント。「すこし動きます」と述べ「さぁ今日から仕切り直しです!」「是非歌舞伎座へお越しくださいませ」と呼びかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「ハチミツ、良いですね」「ストック沢山ですね」「美味しそうです」「素敵な朝ごはん」などのコメントが寄せられている。
2022年07月13日歌舞伎俳優の市川海老蔵が7月7日、東京・歌舞伎座で行われた「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の演目発表会見に、長男の堀越勸玄とともに出席した。海老蔵が「十三代目市川團十郎白猿」、勸玄が「八代目市川新之助」をそれぞれ襲名しての初舞台。2022年11月、12月に歌舞伎座で上演し、その後各地で襲名興行が行われる。十一月吉例顔見世大歌舞伎(11月7日~28日)の昼の部では『外郎売』と『勧進帳』、夜の部では口上と『助六由縁江戸桜』を上演し、團十郎を襲名する海老蔵が武蔵坊弁慶(『勧進帳』)、花川戸助六実は曽我五郎(『助六由縁江戸桜』)を、新之助を襲名する勸玄が外郎売実は曽我五郎(『外郎売』)、福山かつぎ(『助六由縁江戸桜』)を勤める。続く十二月大歌舞伎(12月5日~26日)の昼の部では『押戻し』と『毛抜』、夜の部では口上と『助六由縁江戸桜』が演目に決定した。当初2020年5月に予定されていた襲名から、約2年6カ月の延期を経て開催される運びとなった「十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台」。会見に臨んだ海老蔵は、「ご承知の通り、コロナ禍ということで、襲名披露興行が延期という形となっておりましたが、皆様のご指導のもと、11月、12月の歌舞伎座を皮切りに、地方各都市を回らせていただく興行ができることと相成りました」と神妙な面持ち。市川海老蔵「まだコロナ禍は続いておりますが、このような襲名披露興行が執り行えることで、何か新しい光になれれば。関係者の皆様の願いもございますし、この2年間は、それに応えるための、ある意味で準備期間をいただいたのだと思う」と話していた。襲名披露興行は2024年10月の松竹座まで行われる予定で「私自身も、心身ともに十分に配慮しながら、皆様のご期待に応えられるような團十郎に、また、歌舞伎がより一層の発展となりますように賢明に努力いたします」と決意を新たに。「襲名によって、私の中身がいきなり、魔法のように変わるわけではございません」と気持ちを引き締めた。堀越勸玄海老蔵の父である十二代目團十郎が2013年2月に亡くなって以来、大名跡が復活を果たすのは、9年9カ月ぶりとなり「父の襲名披露興行も、そこで苦労していた背中も見てまいりました。自分自身も苦しみあがきながら、しかし、歌舞伎に向き合う。そんな自分に期待しながら勤めてまいりたい」と思いを馳せ、「父から教わった市川家由縁の芸である歌舞伎十八番の助六や弁慶を勤められるよう励みたい」と精進を誓った。勸玄は十二月大歌舞伎の『毛抜』で、成田屋の歴史において最年少で粂寺弾正を勤めることになり、「賢明に勤めさせていただきます」と凛々しく挨拶。本人の希望で『毛抜』の上演が決まったといい、「お父さんみたいなすごい役者になりたいと思って」と理由を語ると、海老蔵は「9歳では大変難しいお役」としつつ、「2020年で『毛抜』に挑戦することは、おそらくなかったはず。(延期を)プラスに変える努力をすべき」とエールを送った。取材・文・撮影=内田涼<公演概要>「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」十一月吉例顔見世大歌舞伎<昼の部>歌舞伎十八番の内『外郎売(ういろううり)』八代目市川新之助初舞台相勤め申し候外郎売実は曽我五郎:新之助歌舞伎十八番の内『勧進帳(かんじんちょう)』武蔵坊弁慶:團十郎<夜の部>十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助襲名披露 口上(こうじょう)團十郎、新之助歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』花川戸助六実は曽我五郎:團十郎福山かつぎ:新之助十二月大歌舞伎<昼の部>道成寺歌舞伎十八番の内『押戻し(おしもどし)』大館左馬五郎:團十郎歌舞伎十八番の内『毛抜(けぬき)』八代目市川新之助初舞台相勤め申し候粂寺弾正:新之助<夜の部>十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助襲名披露 口上(こうじょう)團十郎、新之助歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』花川戸助六実は曽我五郎:團十郎
2022年07月07日市川海老蔵7月4日、歌舞伎座で『七月大歌舞伎』が開演。第2部の『雪月花三景 仲国』に市川海老蔵と長女の市川ぼたん、長男の堀越勸玄がそろって出演した。「彼は400年続く歌舞伎界の名門『成田屋』の大名跡を継ぐ立場。今年11月と12月に延期していた、十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演を控えて注目が集まっています。七月大歌舞伎は客入りも好調でしたが、同日に『秀山祭九月大歌舞伎』に出演することが発表されました」(スポーツ紙記者)古典中心の興行で不安な集客この告知に、歌舞伎評論家の中村達史さんは驚きを隠せない。「『秀山祭』とは明治から昭和にかけて活躍した、初代・中村吉右衛門の功績を顕彰するため’06年から始まった舞台公演です。この公演で上演されるのは、由緒正しい古典歌舞伎ばかり。最近でも『プペル歌舞伎』や『六本木歌舞伎』といった新作歌舞伎に傾倒し、派手好き・新しもの好きな海老蔵さんとはまさに対極の興行です。海老蔵さんは過去に1度も『秀山祭』に参加していません。これは“今後は古典歌舞伎にも真剣に向き合う”という、彼なりの意思表示とも受けとれます」海老蔵が出演することは、興行を取り仕切る松竹としてもプラスになる。「『秀山祭』は正統的な古典が中心となるという性質から、集客には苦労しているように見えます。主宰を務めていた二代目中村吉右衛門さんも昨年に亡くなり、今後の存続が危ぶまれていましたからね。集客力のある海老蔵さんが出演することで、古典歌舞伎でもお客さんを呼べるかもしれません」(中村さん)前例のなかった舞台観劇サブスクこれまで比較的自由に活動してきた海老蔵からは考えられない動きだが、松竹はこのほかにも目新しい試みを行おうとしている。「松竹歌舞伎会の会報誌で、今年の9月と10月限定で“定額観劇サービス”を開始したんです。月に2万4000円を払えば歌舞伎座で舞台を見放題というプラン。最近よく耳にする“サブスクリプション”ですね」(梨園関係者)これまで前例のなかった舞台観劇のサブスク。140年近い歴史を持つ歌舞伎座が先陣を切るのは意外かもしれないが、やむにやまれぬ事情もある。「近年はライトな歌舞伎ファンも増えてきてはいたのですが、昨今のコロナ禍で高齢の贔屓筋といった客層の足が遠のいてしまいましたからね。このような状況で襲名披露公演を行っても期待しているような収益が見込めない可能性もあります。松竹として、門戸を広げてより多くの人に歌舞伎を観てもらいたいという意図があるのでしょう」(中村さん)歌舞伎界を盛り上げるため、松竹はさらなるサプライズを画策しているようだ。「水面下で10月の歌舞伎座にも海老蔵さんに出演してもらおうと交渉しているそうなんです。もし実現したら、襲名披露公演と合わせて計4か月、つまり約120日連続で海老蔵さんは歌舞伎座に出演することになりますね。先代、先々代の團十郎襲名披露公演は3か月連続で話題を集めましたが、それ以上の大型興行になるでしょう」(前出・梨園関係者)海老蔵といえば、’21年は7月しか歌舞伎座に立たず、周囲からは“歌舞伎座が嫌いなのでは”と噂されたほど。「本来、歌舞伎の興行は年間を通して松竹が先々までの演目を決めていました。しかしコロナ禍で見通しが立たなくなったため、海老蔵さんは自主公演を優先的に入れてしまっていたんです。結果として最近までほとんど歌舞伎座の舞台に立たなかったんですよ」(同・梨園関係者)禊のフル稼働が予想されてそんな中、今年はすでに5月と7月の2回、歌舞伎座の舞台に立っている海老蔵。従来では襲名する役者は披露公演直前の月は休むのが一般的で、舞台以外の仕事も考えると、4か月連続公演はあまりにもハードに思える。しかし、海老蔵は松竹の意向に従わざるを得ないほどの大きな借りがあるようだ。「’03年には隠し子が発覚し、’10年にも暴行事件に巻き込まれたりとスキャンダルを連発。今年に入ってからも義姉・國光真耶さんからの告発騒動や女性との多重交際報道など、長らく世間を騒がせ続けてきました。それらのトラブルを“團十郎襲名のため”と、松竹が見放さずにバックアップしてきましたからね。一世一代の襲名披露興行で莫大な収益をあげないと、全てが無駄になってしまいます」(市川家に近しい人)海老蔵の“フル稼働”計画は、これまでの振る舞いを清算する“禊(みそぎ)”とも言えるのかもしれない。「まず9月の『秀山祭』に出て古典歌舞伎を行うことで、先輩たちからの信頼を回復。続けて10月の出演交渉を成立させて“海老蔵として最後の舞台”を実現。その勢いのまま襲名披露興行に挑む。これが松竹の思い描く理想のプランなのでしょう」(前出・梨園関係者)海老蔵の10月の歌舞伎座出演について、松竹に問い合わせると、「10月の上演演目、出演者については現状未定であり、恐縮ながら現時点ではお答えいたしかねます。何卒ご了承ください」とのことだった。毎日、ブログの更新を日課にしている海老蔵。その暇がないほど忙しい日々が始まるかもしれない――。
2022年07月06日歌舞伎俳優の市川海老蔵が4日に自身のアメブロを更新。亡き父・十二代目 市川團十郎さんや2017年6月に乳がんで亡くなった妻・小林麻央さんに墓参りで伝えたことを明かした。この日、海老蔵は「父や麻央御先祖様に初日の報告を」と東京・歌舞伎座で公演する『七月大歌舞伎』の初日を迎え、墓参りで報告したことを明かした。その後に更新したブログでは「いつも初日はなんだかんだバタバタして行けなかったりするものでした」と墓参りについてつづり「コロナ禍のおかげで初日にお墓参り行けました」と報告。また、ジムへ足を運んだことを明かし「ひげと足の毛も剃ります」とひげを剃る姿を公開。「今日はほぼ裸になりますのでしっかりソリソリしときます」とコメントした。
2022年07月05日市川海老蔵が6月23日、都内で行われた歌舞伎座「七月大歌舞伎」第二部『夏祭浪花鑑』『雪月花三景』の取材会に出席した。『雪月花三景』では市川ぼたん、堀越勸玄と親子3人で共演することになり、「麗禾(ぼたん)とも一緒に1ヶ月の本興行ができるというのは、我が家としては初めてのことなので、うれしいですね。初物尽くしですし、私も(襲名を控え)海老蔵として舞台に立つ回数はどんどん減っていくので、一生懸命に集中して勤めていきたい」と喜びとともに抱負を語った。義太夫狂言の傑作『夏祭浪花鑑』では、海老蔵が8年ぶりに団七九郎兵衛を勤め、男伊達の義理人情と、歌舞伎ならではの様式美あふれる「殺し場」を錦絵のように繰り広げる。九郎兵衛の伜市松は、海老蔵の長男・勸玄が演じる。勸玄の様子について「襲名が延期になり、落胆もしておりましたが、この数ヶ月“やる気スイッチ”が入ってきた」と目を細め、「歌舞伎の家として当然ですが、次に渡していく作業があるので、麗禾と勸玄に対する責任も増してきている」と表情を引き締めた。続く『雪月花三景』は、成田屋ゆかりの新歌舞伎十八番のひとつで華やかな舞踊劇。貴人の悲恋を支える帝の忠臣・仲国(海老蔵)が胡蝶の精らとともに、五穀豊穣と天下泰平を祈念する旅に出かける物語で、女蝶の精を長女・ぼたん、男蝶の精を勸玄がそれぞれ勤めることになった。ぼたんが本興行で歌舞伎座公演に初出演。本興行としては、初めて親子3人での共演が実現する。ふたりによる可憐な舞踊も見せ場になっており、海老蔵は「親が言うのはヘンなんですが、舞踊に対する彼女の熱量はとても真面目。それが見ている人間に通用するところまで磨き上げている。そんな向き合う姿勢を、お客様に観ていただく機会を増やすことが、歌舞伎、舞踊、文化としても価値のあるもの」とぼたんの今後に期待のコメント。改めて、親子3人での共演について「夢のよう」と語り、「これが続けられるように、模索していきたい」と話していた。コロナ禍の影響で延期になっていた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台」の公演が、令和4(2022)年11月、12月の2ヶ月間にわたり歌舞伎座にて開催する予定だ。「海老蔵という広く知られるようになった名前をやめて、團十郎という新しい世界に入ることは、大変勇気がいる行動。私にとっても愛着がある名前ですが、團十郎という大きなお名前を襲名するのは、自分のことだけではなく、歌舞伎という伝統文化の中で生きていく部分が、より大きなものになる」と決意を新たにしていた。会見後の取材に応じた勸玄は、「堀越勸玄として、舞台をするのは7月が最後なので、皆さま観に来てください。精いっぱい頑張ろうと思います」と強い意気込み。ぼたんは「歌舞伎座に出させていただきます。蝶の精を一生懸命、躍らせていただきますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。取材・文・写真=内田涼<公演情報>「七月大歌舞伎」2022年7月4日(月)~29日(金)第一部午前11時~第二部午後2時40分~第三部午後6時30分~※開場は開演の40分前を予定【休演】11日(月)、20日(水)【貸切】第三部:15日(金)、21日(木)会場:歌舞伎座
2022年06月24日今年の11月、12月に、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行を控える市川海老蔵(44)。準備にいそしむなか、彼のとある“デトックス方法”に注目が集まっている。海老蔵は6月6日に更新したブログで《今日から水生活、水以外は口にしません》と綴り、水だけで3日間過ごすことを宣言。この日は《今日の目標は11リットルです》と掲げ、大量の水を飲み切る経過を記していた。そして9日には《成し遂げました!》と、水生活を完走させたと報告したのだった。「海老蔵さんは実質3日と半日間、合計85時間にも及ぶ水生活を実行しました。飲む水の量は、専門家の計算に基づいて決めたそうです。ただ、慣れないためか、『睡魔に襲われる』と漏らすことも。その一方で、寝つきの良さや頭が冴えるといった効果も実感していた様子でした。この水生活はダイエット目的ではないようですが、初日に81.15kgだった体重が3日後には76.65kgにまで減ったそうです」(芸能関係者)そんな海老蔵が水生活に挑戦するのは今回で3度目だといい、ブログに意気込みをこう綴っていた。《毎回きついなーと思う、でも乗り越えた後の爽快感はやった人にしかわからないので、なんとも言えませんが、私的にはキツくてもやる価値はあり、でも三日目しんどいから乗り越えられるかなんとも言えませんが頑張る》彼のブログによると水生活の内訳は、初日に11リットル。2日目は6リットルで、3日目は白湯と合わせて2リットルとのこと。それぞれ、1日かけて飲み切る方法のようだ。水だけで3日間生活することにたいして、海老蔵は《専門家ついてますから大丈夫ですよ》と呼びかけていた。だが体調を心配する人もいたようで、SNSでは次のような声が上がった。《メチャクチャ危ないですよこれ。専門家に相談しながら、って、専門家はすぐにでも止めるべきです》《「何の」専門家に相談されているのでしょうか?水中毒を引き起こしかねない行動を医者が同意するとは思えませんが》《海老蔵は水以外もちゃんと口に入れてほしい》■1日11リットルの水分摂取は「健康にプラスの効果なし」果たして水だけで数日間過ごすデトックス方法には、どのような効果があるのだろうか?反対にどのような危険性が潜んでいるのだろうか?そこで本誌は、『医師が教える 最善の健康法』や『新装版「ニセ医学」に騙されないために』の著者で内科医の名取宏氏に話を聞いた(以下、カッコ内は名取氏)。海老蔵の水生活について「効果があるとする医学的根拠はありません」と語る名取氏は、まず断食についてこう解説する。「断食は肥満や過体重の人であれば、痩せた分だけは健康にプラスの効果はあるでしょう。ただ、断食が、普通にカロリー制限や運動を行うよりもよいかどうかはわかりません。海老蔵さんは体重が減ったようですが、断食していたので減るのは必然的と言えるでしょう。体脂肪だけが減っていればよいでしょうが、同時に筋肉も落ちているかもしれません」今回、海老蔵が1日に摂取した水分量は最大で11リットル。このような大量飲水についても名取氏は「健康にプラスの効果はないと考えます」と言及し、デトックスについてこう指摘する。「医学的にはデトックス全般に意味がないとされています。デトックスは“体内の毒素を排出することで健康になる”と謳っていますが、毒素とは具体的にどのような物質なのか。その方法で毒素は本当に排出されるのか。それらが示されることはほとんどありません。そして何よりも、デトックスする場合としない場合を比べて、どのような健康によい効果があるのか、臨床試験の結果などの証拠が提示されることはありません」つまり海老蔵のデトックス方法は、医学的見地からすると効果がないということになる。さらに食事を摂らず、大量に飲水する行為は、「水中毒」などを引き起こす危険性もあるようだ。名取氏はこう説明する。「水中毒もしくは低ナトリウム血症の危険があります。水中毒とは、水分を急速に多量に摂取することで、体内の電解質バランスが崩れてさまざまな症状が生じる病態です。典型的にはマラソンなどの持久系スポーツでの水分の摂りすぎや、精神的な理由で水を大量に飲んでしまう心因性多飲で起きます。症状は、頭痛、嘔気・嘔吐、痙攣、意識障害など多彩で、死亡することもあります。アメリカ合衆国では『Wiiが景品の水飲み大会で女性死亡』なんて事例もありました」■「絶対に真似をしないようお願いします」食べ物や飲み物から摂取されるナトリウムは、主に汗や尿となって体外へ排出される。だが水分を過剰摂取することで、この作用を担う腎臓の機能が追いつかなくなってしまうといい、名取氏はこう解説する。「水を大量に摂取すると、腎臓は余分な水を尿として排出しようとしますが、そのときにどうしてもナトリウムを尿中に喪失します。水分で血液が希釈され、また尿中にナトリウムを喪失しますので、低ナトリウム血症となります。急激に低ナトリウム血症となると、血液の浸透圧が低下し細胞内に水分が移動します。とくに脳細胞に水分が移動すると、脳浮腫となってさまざまな神経症状が生じます」それでは、1日に11リットルもの水を飲むにあたって、安全な方法はあるのだろうか?名取氏は、「1日11リットルの水を飲むだけなら、ゆっくりゆっくり飲めば、腎臓が尿として水分を排泄しますので、低ナトリウム血症に陥る危険は少ないでしょう。ただ、断食と組み合わせるのがよくありません。ナトリウムの摂取がないのでナトリウムが不足します」と話す。その上で、海老蔵のデトックス方法について、こう警鐘を鳴らす。「腎臓や心臓に持病のある人はさらに危険性が高いと思われます。絶対に真似をしないようお願いします。危険が大きいわりに効果があるのかないのかわからないので、危険を冒してまでやるようなものではありません」海老蔵にとって、「キツくてもやる価値がある」という水生活。幼い麗禾ちゃん(10)や勸玄くん(9)のためにも、健康を損なわないよう留意してもらいたい。
2022年06月13日市川海老蔵「コロナ禍により延期となっておりましたが、このたび、十三代目市川團十郎白猿を襲名し、歌舞伎座において御披露申し上げる運びとなりました」5月31日、市川海老蔵はメディアに対して、今年11月と12月に待望の襲名披露公演を歌舞伎座で行うことを発表した。「4月に行われた囲み取材で尾上菊五郎さんが“今年、團十郎が誕生しそうだ”と漏らしましたが、そのとおりになりましたね。発表の前日にあたる5月30日には、客席を1席ずつ空けるといったこれまでの感染対策をやめて、花道横を除く全座席が販売されることも告知されました。5か月後の一大イベントに向けて盛り上げていこうという松竹の思いを感じます」(スポーツ紙記者)400年続く歌舞伎界の名門『成田屋』の大名跡である團十郎。9年ぶりの復活に色めき立つ梨園だが、不安の声も聞こえてくる。「本来であれば、團十郎襲名は『團菊祭』が行われ、成田屋とも縁が深い5月に開催するのがセオリーなのに、縁もゆかりもない11月に開催するというのは意外でした。新型コロナウイルスの状況も目まぐるしく変わっていますからね。再延期になってもおかしくありません……」(梨園関係者)片岡仁左衛門、坂東玉三郎らの“海老蔵評”どうやら松竹には、年内に行わなければならない理由があるようだ。「松竹の経営状況があまりよくないんです。コロナ禍で演劇事業が低迷して’20年・’21年と2年連続の赤字ですからね。今年度の’22年度は何とかして黒字着地させないと株主も納得しません。もし、襲名披露を来年5月に行った場合は、’23年度の決算に組み込まれてしまいますからね」(松竹関係者)慌ただしさの裏に垣間見える興行主側のやむにやまれぬ事情だが、別の懸念も浮かび上がってきている。「毎年12月は京都の南座で“顔見世興行”があるのですが、これは関西方面の歌舞伎役者にとって疎かにできない大事な興行。日程が海老蔵さんの襲名披露と重なることも想定されますが、片岡仁左衛門さんらの関西勢の役者さんたちが南座での舞台を理由に出演しないかもしれません」(前出・梨園関係者)襲名披露公演は名のある役者たちの共演も魅力のひとつ。本来であれば、海老蔵のためにスケジュールを空けるという粋な計らいが見られそうなものなのだが……。「仁左衛門さんや坂東玉三郎さんといった大御所クラスの役者さんは、そもそも海老蔵さんと共演したいとは思っていないでしょうから、出演を断る理由ができて都合がいいかもしれません」(同・梨園関係者)彼らの間に、いったい何があったのか。大名跡を継ぐ域に達していない「’10年に海老蔵さんが暴行事件に巻き込まれ、その被害者として急きょ入院したことがありました。当時、彼は京都での舞台に出演予定だったため、代役を仁左衛門さんが務めたのです。歌舞伎の品格を落とし、尻拭いまでさせられたことを今でも許していないといいます。玉三郎さんも海老蔵さんの素行の悪さにあきれていて“息子さんのほうが期待できる”と冗談めかしながら発言したこともあります」(同・梨園関係者)’20年5月に行う予定だった團十郎襲名披露公演でも、こんな一悶着が。「演者と演目が決まったのは本番の3か月前でしたが、これは、大御所たちが出演を渋るというボイコットのようなことが起きて、彼らを説得するのに時間がかかったためなんです」(同・梨園関係者)これまで“自由すぎる”振る舞いで数々のスキャンダルを起こしてきた海老蔵。今年に入ってからも義姉・小林麻耶からの暴露攻撃や女性との多重交際報道など、ネガティブな話題が絶えないため、周囲から敬遠されているのだろうか。「素行もそうですが、なにより海老蔵さんは古典歌舞伎に対する意識が低く、大名跡を継ぐ域に達していないと思われているんですよ。そのため、大御所たちは“時期尚早”と彼の襲名にあまり協力的でないんです」(同・梨園関係者)歌舞伎評論家の中村達史氏も海老蔵の技量不足に苦言を呈する。「歌舞伎の演技には脈々と受け継がれる文法や型があり、そういったものを身につけなければいい古典は上演できません。しかし、海老蔵さんはそういった点を疎かにしていたため、彼と同世代の松本幸四郎さんや尾上菊之助さんと比較すると、古典に対する理解が少々下がるのは否定できません」海老蔵は5月に、お家芸である古典歌舞伎『暫』を演じているが……。「あれは豪快な演技が求められ“荒事”といわれるジャンルです。型を正確になぞることよりも多少粗削りでも勢いや力強さが魅力となる“フリースタイル”のようなものです。それは海老蔵さんの大きな武器として磨きつつ、團十郎として自由な演技だけでなく伝統的な芸も身につける必要があると思います」(中村氏)暗雲が漂い出した海老蔵の晴れ舞台。挽回のチャンスはあるのだろうか。「襲名直前の舞台はこれまでの総決算であり、襲名後の活動に向けての意思表示のような意味合いを持ちます。『七月大歌舞伎』もですが、“海老蔵”として活動する間の舞台でうまく演じきれれば、先輩たちの心証も変わるかもしれません」(梨園関係者)一大イベントが“人気役者不在”の寂しい事態に陥ることだけは避けてほしい。中村達史歌舞伎評論家。歌舞伎学会に所属。歌舞伎やその他のジャンル含め、年間に50〜80公演ほどを観劇。主な著作に『若手歌舞伎』(新読書社)
2022年06月08日市川海老蔵と片岡愛之助松嶋屋の歌舞伎俳優・片岡愛之助のブログで6月5日、関西大学の客員教授に就任したと発表された。愛之助のスタッフからの発表で、「今年大学昇格100年を迎える関西大学より、上方文化への愛着と振興を願う思いは同じ、ということでお声がけいただきまして、今回の就任となりました」と説明されている。「團十郎」襲名に否定的な意見も歌舞伎俳優といえば、5月31日には成田屋・市川海老蔵の「市川團十郎」の13代目襲名が正式に発表されたばかり。歌舞伎界にとっても明るい話題が続いているが、「世間では、海老蔵と愛之助の人気差が徐々に広がっていた」(スポーツ紙記者)という。海老蔵は2010年3月にフリーアナウンサー・小林麻央さんと、愛之助も16年3月に女優・藤原紀香と結婚したが、彼らはそれぞれ独身時代、異性関係のスキャンダルを報じられていた。海老蔵は03年、女性歌手との間に非嫡出子がいたことが発覚。愛之助もまた、11年に元ホステスとの間に隠し子がいたことが明らかにされている。「そのほか海老蔵は、麻央さんと結婚後の10年11月に都内の飲食店で暴行事件に巻き込まれ、顔面整復手術が必要なほどの大怪我を負いました。この事件により、海老蔵は無期限の歌舞伎出演自粛処分となり、出演番組やCMの放送も中止に。なお、この間に歌舞伎の舞台で海老蔵の代役を務め、知名度を上げたのが愛之助というのも今思えば奇縁でした」(同・前)海老蔵はその後、11年7月に舞台復帰。同月中に麻央さんとの第1子・麗禾ちゃんが生まれ、13年3月には第2子・勸玄くんも誕生。麻央さんは17年6月に乳がんのため死去したが、以降、海老蔵自身がブログなどで発信する内容から“愛妻家”だったイメージや、“イクメン”の印象が浸透していたとみられる。しかし、最近は麻央さんの実姉で、今年5月21日に小林麻耶からの改名を発表した國光真耶や、その夫・國光吟氏から“裏の顔”を暴露されるという騒動が勃発。また、3月24日発売の「女性セブン」(小学館)は、コロナ禍におけるまん延防止等重点措置適用期間中、海老蔵が“自粛破り”して女性と飲食店デートをしていたことや、SNSを通じてのナンパ行為、女性との多重交際、“パパ活”疑惑まで報じていた。そんな海老蔵が、今年11月に團十郎を襲名することとなったものの、ネット上では「彼の人間性は、團十郎に相応しいと思えない」「ここまで胡散臭い團十郎、かつていたの?」など、否定的に捉える者も少なくない。愛之助の“スキャンダル報道”も余波なし一方、愛之助は紀香との結婚をめぐっても、元カノからの“乗り換え”疑惑で世間の注目を集めた。13年にグラビアアイドル・熊切あさ美との交際を公にしていた愛之助だが、破局前とみられる15年5月に紀香との熱愛が報じられ、泥沼騒動に発展。結局、翌年3月に愛之助&紀香がゴールインしたものの、ネット上では当初「愛之助には、元カノの件でガッカリした」「紀香に梨園の妻が務まるのか」など、夫婦揃って否定的な意見も散見されていた。「けれども、近頃は愛之助や紀香がバッシングを浴びることなどほとんどない。まず、紀香は結婚後、次第に女優業をセーブしていったため、露出自体が減りましたから、“炎上”するような話題も出にくくなったんです。また、愛之助も13年に出演した『半沢直樹』(TBS系)のキャラクターが好評で、20年に続編が放送される頃には、世間で“味のある面白い役者”といったイメージが強くなっていった印象です」(テレビ局関係者)ちなみに、同年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では海老蔵がナレーションを務めていたが、愛之助は今川義元役で出演。現在放送中の大河『鎌倉殿の13人』にも、愛之助は北条宗時役で起用されている。「海老蔵より愛之助のほうがテレビドラマの仕事が多く、それ自体はどちらが良い、悪いということもないのですが、やはりテレビでいろいろな役に挑戦している俳優のほうが親近感があるというか、ファンも多くなりますよね。また、海老蔵は大河でしかNHKのドラマに起用されていないのに対し、愛之助は18年度後期のNHK連続テレビ小説『まんぷく』や、それ以外にも同局ドラマにたびたび出演しているので、やはり好感度の高さがうかがえます」(同・前)とはいえ、愛之助は20年9月にも「フラッシュ」(光文社)の報道により、女性スキャンダルが浮上していた。同記事は、愛之助が紀香との結婚から約半年後の16年10月にモデル・A子さんとLINEを交換して“過激な写真”を要求することもあった、という内容だったが……。「最終的には愛之助からA子さんとの連絡を絶ったようですし、不倫が認められるような証拠もなく、そもそも先にセクシーな写真を送信したのがA子さんだったということで、ネット上には当時“女性側がハニートラップを仕掛けていたように見える”“愛之助さんはハニトラ回避できて良かったね”との書き込みも。紀香としては、決して良い気はしなかったと思いますが、それでも“事を荒立てるほどではない”と判断してか特にリアクションを見せなかったため、報道の余波はほぼありませんでした」(芸能プロ関係者)かたや“女性に2万円を渡してパパ活”と報じられ、「あり得る」との声もネットで上がっていた海老蔵。團十郎襲名までに、これ以上“疑惑”が出ないことを祈るばかりだ。
2022年06月07日歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日に自身のアメブロを更新。水だけの生活をした際の驚いた出来事についてつづった。この日、海老蔵は「サッカーの後気絶するように寝ました、笑笑」と明かし「水生活寝つきが更に良くビビります」と報告。「こんなにも瞬時に寝てしまうのかと、思うほどに即寝、後二日行けるのか?!わからない」とコメントし「今日も多くの方々が幸せで愛を感じ楽しめる最高の一日でありますように」とつづった。その後に更新したブログでは「目覚めに体重計に、こんなものかな」と現在の体重を体重計の写真とともに明かし「上手く行けば明日の朝には78キロ台になるのかな」とコメント。「とりあえず起きよう」とつづり、ブログを締めくくった。
2022年06月07日歌舞伎俳優の市川右團次が5月31日に自身のアメブロを更新。「十三代目市川團十郎」を襲名する歌舞伎俳優の市川海老蔵らを祝福した。この日、右團次は「今日はおめでたい発表があった」と述べ「團十郎白猿御襲名…新之助初舞台が…決定しました」と新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため延期していた『十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台』が今年11月と12月の2か月間にわたり、東京・歌舞伎座で開催されることについて言及した。続けて「本当におめでとう御座います」と海老蔵や「八代目市川新之助」を襲名しての初舞台となる海老蔵の息子・勸玄(かんげん)くんを祝福し「さっきまで曇っていたのに…お二人を祝福するかの…この斜陽…」と景色の写真を公開。最後に「陽は沈み…そして新たな陽が昇る…!!」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「ようやくですね」「おめでたい話題ですね」「とても楽しみです」などのコメントが寄せられている。
2022年06月01日歌舞伎俳優の市川海老蔵が30日に自身のアメブロを更新。歯科医院で重症であることが発覚したことを明かした。この日、海老蔵は「舞台中行けなかったので」というタイトルでブログを更新し「歯医者さんきました!!」と報告。「なんもないといいなーと、思う、歯医者さんあるある中です」と心境を明かした。続けて更新したブログでは「かけてるかなーと思ってましたがかけてました笑」と歯が欠けていたことを説明し「あるあるは不安的中」とコメント。「こういう的中はいらん」と述べつつ「しゃーない」とつづった。さらに、その後のブログでは「思いの外重症でした」と歯の状態について告白し、車内での自撮りショットを公開。最後に「6月は歯医者さんにお世話になります」と報告し、ブログを締めくくった。
2022年05月31日歌舞伎俳優の市川海老蔵が28日に自身のアメブロを更新。子どもの頃に約1500日続けていたことを明かした。この日、海老蔵は「寝てて良いのに5時過ぎに起きてもた、、おはようございます!!」(原文ママ)と切り出し「二度寝試みようとしましたが、ダメでした笑」とコメント。自身について「子供の頃私毎日ルパン三世見てまして」と明かし「毎日です。小学四年生から中1まで約1500日くらい」と説明した。続けて、モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』について「今朝は久しぶり見ました」と報告し「山田康雄さんも好きで」とルパン三世の初代声優・山田康雄さんについても言及。「なんか朝から懐かしく楽しく過ごしてます」とつづった。この投稿に読者からは「私も大好きでした!」「すごい」「朝から楽しそうですね」などのコメントが寄せられている。
2022年05月28日市川海老蔵《次に暫を勤めるのはおそらく当分先に見てほしいです》5月9日、自身のSNSでこのように投稿したのは市川海老蔵。現在、歌舞伎座で行われている『團菊祭五月大歌舞伎』で出演している演目『暫』への思いを明かしたが、もはや鑑賞は困難になりつつある。「海老蔵さんが出演している第二部のチケットが飛ぶように売れていて、連日満員御礼。最終日までほとんど空席がありません。彼は女性との密会、祈祷師との交流、そして義理の姉・小林麻耶さんによる告発など、公演前はスキャンダルが立て続けに飛び出しましたが、影響はなかったようですね」(松竹関係者)日々、エスカレートしていった麻耶の暴露攻撃も、現在は落ち着いている。「連日、複数回にわたって海老蔵さんに対する怒りをブログに投稿していましたが、4月いっぱいでそのブログは閉鎖。現在は別のウェブサイトに文章を投稿していますが、“愛”とか“幸せ”に関するポエムばかり。海老蔵さんに関する言及はいっさいなくなりました」(スポーツ紙記者)悩みの種が1つ減った海老蔵。今回の舞台が成功することは、彼にとって大きな意味を持つ。「『暫』は成田屋に伝わる“歌舞伎十八番”のひとつ。團十郎襲名を控えている海老蔵さんが、見事に演じきれたことで不安視されていた“芸の継承”ができていると安堵している関係者は多いでしょうね」(梨園関係者)市川家は代々“荒事”と呼ばれる、動きの激しい演目をお家芸としている。それだけに日々の身体の鍛錬を怠らなかったようだ。「多忙な海老蔵さんですが、どんなときでもトレーニングを欠かしません。実際に彼の身体を見ると、厚みのあるすごい肉体をしているんですよ。今回演じた役の衣装は総重量が60キロを超えるといわれていますが、それを着ながらいつもどおりの動きをするのは簡単なことではありません」(海老蔵の知人)「豹になれ!」謎の筋トレにハマる團十郎襲名に対して、強い思いを持ち続けている海老蔵。しかし、どこか世間とずれているようで─。「若手の役者たちが、海老蔵さんに身体作りのアドバイスをもらう機会があったんです。そうしたら“俺はもう筋トレで鍛えられるところは全部、鍛え終えている。だから豹のように歩くことでインナーマッスルを鍛えているんだ”って話してくれたんですが……。正直、独特な感覚すぎてまったく参考になりませんでした」(歌舞伎役者のひとり)インナーマッスルとは、身体の深部にある筋肉のこと。正しい姿勢を維持したり、関節のスムーズな動きに欠かせない部分とされている。「海老蔵さんは周囲の役者たちにも“豹になれ!”とすすめているんです。はたしてどういった効果があるのか、そもそもなんで豹なのかは誰にもわかりません……」(同・歌舞伎役者のひとり)歌舞伎座への復帰を見せつけた海老蔵だが、彼に対する周囲の不安はまだまだ尽きなそうだ。
2022年05月20日歌舞伎俳優の市川海老蔵が11日に自身のアメブロを更新。自身の裸を見て驚いた理由を明かした。この日、海老蔵は「今日は移動」と切り出し「1日休んだからか肌ツヤ良い感じです!」と説明。入浴中の自撮りショットを公開した。その後に「自分のご飯」というタイトルでブログを更新し「肉焼きます」と報告。「体重増加はキープしてます」と明かし「ジムの風呂場で裸見て少し驚きました、脂肪が少なくやはり筋肉がついてるのを実感」と身体の変化についてつづった。最後に「良い方向かなとは思ってます」とコメント。「肉焼くのも工夫必要ですよね」とフライパンで肉を焼く様子を写真で公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「体重コントロールできるってすごい」「努力あってですね」「日に日に進化されているのですね」などのコメントが寄せられている。
2022年05月13日歌舞伎俳優の市川海老蔵が11日に自身のアメブロを更新。朝から謎だった子ども達の行動を明かした。この日、海老蔵は「プロテイントーストお気に入り」と述べ「食べよう」と朝食の様子を公開。「私は淹れたのをいただきます」とコーヒーの写真とともにコメントした。その後、更新したブログでは「自分達を鑑賞してますね笑」とノートパソコンに映る自身と子ども達の様子を公開。「え?なんで?笑」「自分達の食べてるところ見て喜んでます」と子ども達の様子を明かし「朝から面白い」とつづった。
2022年05月12日歌舞伎俳優の市川海老蔵が9日に自身のアメブロを更新。家族でブームになっていることを告白した。この日、海老蔵は「宿題終わりまして」というタイトルでブログを更新し「トランプしよか」とコメント。トランプをする子ども達の姿を公開し「最近我が家でゲームブームきてます!!」と明かした。その後、更新したブログでは「寝るまで大変、笑笑」とコメント。息子・勸玄(かんげん)くんの頭を撫でる写真とともに「おやすみ」と呼びかけた。また「私はこれから教わった事をやってみる」と述べ、自身で淹れたコーヒーの写真を公開。コーヒーの淹れ方について「一応プロの方に教わりいれました」と明かし、最後に「楽しみ」とつづった。この投稿に読者からは「幸せな時間ですね」「家族団欒良いですね」「毎日楽しそうですね!」などのコメントが寄せられている。
2022年05月10日歌舞伎俳優の市川海老蔵が25日に自身のアメブロを更新。子ども達と楽しんだことを明かした。この日、海老蔵は「スコットランドヤードの日本版です!!」とボードゲームの写真とともに説明し「東京タワーあるの嬉しいなー」とコメント。「子供の頃よく父とやったなー」と懐かしむ様子でつづった。また、その後に更新したブログでは「考えるゲーム良いです」と述べ、真剣な表情でボードゲームを見つめる息子・勸玄(かんげん)くんの姿を公開。「二人ともしっかり推理、考えゲームしてまして」とゲーム中の子ども達の様子を明かし「嬉しいかも」と心境をつづった。最後に、ゲームの結果について「最後の最後は私捕まりました」と明かし「負けたー」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「楽しい時間」「頭を使いましたね」「奥が深いですね」などのコメントが多数寄せられている。
2022年04月26日市川海老蔵「女遊びを週刊誌に撮られた際に、カムフラージュとしてブログを書いた」市川海老蔵の義姉である小林麻耶が突然、爆弾発言を連発。これまで“味方”だったはずの海老蔵を一方的に批判し始めたのだ。歌舞伎界に“海老蔵批判”はない「3月21日に、小林麻耶さんがYouTubeで海老蔵さんへの長年の不満を語りました。妹の麻央さんが入院している病室で競馬新聞を読んでいた、9000万円を貸したのに返ってこない、などという衝撃的な告白です。麻耶さんは、夫の國光吟さんとともに連日のブログで海老蔵さんを口撃。畳みかけるように、24日には『女性セブン』が“SNSナンパ”を報じました。インスタグラムやティックトックを使って複数の女性を誘い、逢瀬を重ねていたというのです」(スポーツ紙記者)妻を亡くしても懸命に2人の子どもを育てるイクメンパパとして好感度が高かったのに、一転“無法男”のイメージがついてしまった。「今のところ、海老蔵さんは沈黙を貫いています。麻耶さんの発言や記事について反応することはなく、日課のブログで子どもたちの様子を伝えています。平常運転で、まったくいつもどおりですね」(同・スポーツ紙記者)よほどメンタルが強いのかと思ってしまうが、そういうことではないらしい。歌舞伎界では海老蔵を批判する声が上がっていないのだ。「最近だと中村芝翫さんにも不倫報道がありましたし、歌舞伎役者の女性関係が派手なのは事実。人を魅了する“色気”が求められますから、遊びは“芸の肥やし”としてむしろ推奨されるぐらいなんですよ。海老蔵さんはいろいろとやらかしていますが、役者としては魅力も実力も超一流。夜遊びぐらいで地位が脅かされることはないでしょうね」(梨園関係者)女遊びしても“いいパパ”海老蔵が謙虚で生まじめなタイプでないことは、役者仲間にもよく知られている。「成田屋を継ぐ海老蔵さんは“王子様”扱い。気になる女性がいればスタッフに連絡先を聞きに行かせたりする環境で育っています。最近はブログで子どもを積極的に出して“いいパパ”アピールをしていますが、本当は気難しくてわがまま。“自分は特別なんだ”という意識が強く、思いどおりにならないのが我慢できないんです」(同・梨園関係者)『女性セブン』の記事では、「麻央がいなくなって寂しい」「愛しているって言って」と女性に漏らしたと報じられているが、このように多数の女性を求めてしまうのは、麻央さんを亡くした悲しみを引きずっているからなのだろうか。「複数女性と関係を持ちたいという願望は人間として不自然、異常だとはいえません。単に、世間に知られるリスクと衝動のバランスがとれていないんでしょうね」そう話すのは、精神科医の伊井俊貴先生だ。「麻央さんが亡くなってから女遊びに走ったのなら、愛する人を失った悲しみが原因なのかもしれません。でも、海老蔵さんはもともとさまざまな女性との関係が報じられてきた方ですからね。ブログなどで子育ての様子を見ていた人には突然女遊びを始めたように映り、子どもたちへの影響を心配する批判の声が大きくなったのでしょうが、本人は報道後も変わらず子育ての様子をブログにあげています。本人的には、“女遊びをしても、いいパパはいいパパだ”と考えているのだと思います」(伊井先生、以下同)海老蔵の言動を知り、抵抗感を抱く人は多いが、彼自身は自然体で振る舞っているだけなのだ。「罪を犯しているわけではありませんし、今回の報道に関する世間の反応を見て、女性関係を改めるのかどうか考えるのではないでしょうか。ひと昔前と違って、派手な女性関係に対する世間の目は厳しくなっていますから」「團十郎」がどうあるべきか歌舞伎界からはおとがめなしでも、ファンの感じ方は違う。報道後に歌舞伎座を訪れた女性客に話を聞くと、“もうこりごり”という気持ちが伝わってきた。「歌舞伎役者として、あまりに品がないですよね。襲名も控えているんだから、もっとやることあるでしょって。プペル歌舞伎も不評だったみたいだし、何がしたいのかわかりません」(50代女性)若いころは“やんちゃ”も大目に見てもらえたが、今の海老蔵は歌舞伎界を背負う立場になっている。「独身だし、遊び方は自由だと思いますが、やっぱりお子さんがいらっしゃるじゃないですか。歌舞伎云々の前に、自分の行いを堀越勸玄くんと市川ぼたんちゃんが知ったときにどう思うのかを考えたら、あんなことはしないんじゃないですか?」(60代女性)海老蔵を長年取材してきた芸能レポーターの川内天子さんも、失望を隠さない。「自分の欲望のままに複数の女性と遊ぶというのは相手への敬意が感じられませんよね。結婚する前にあちこちで遊んでいたことを考えれば変わっていないだけなのかもしれませんが、全然学ばない人なんだなと思ってしまいますね。よきパパぶりに好感を抱いていたファンは裏切られた気持ちではないでしょうか」しかも、海老蔵は“團十郎襲名”という歌舞伎界の大イベントを控える身だ。「“海老蔵”ならよくても、“團十郎”がどうあるべきかは考えなければなりません。自覚がないって思われてしまうのは当然です」(川内さん)海老蔵の所属事務所に、小林麻耶の暴露動画について事実関係を問い合わせたが、「ご家族間のことですので、コメントは差し控えさせていただきます」との回答だった。名門の跡継ぎとして育てられつつも、型破りで自由奔放な寵児ぶりが彼の魅力だったことは確か。しかし、ファンは品格と威厳を備えた團十郎を待ち望んでいるのだ。伊井俊貴精神科医。大学卒業後、精神科専門医・名古屋市立大学で研修。’18年にメンタルトレーニングができるアプリを開発する『メンタルコンパス株式会社』を起業し代表に川内天子芸能レポーター。20代からラジオのレポーターとして活動し、ワイドショーや情報番組で活躍。歌舞伎への造詣も深く、市川海老蔵が5歳のころから取材をしている
2022年03月28日市川海老蔵「古典の魅力を尊重して“これが見たかったんだよ!”という期待に応えたい」2月14日、市川海老蔵は18日から始まる『六本木歌舞伎2022 ハナゾチル』への抱負をこのように語った。「六本木歌舞伎は“新しい歌舞伎”をテーマに’15年から始まった海老蔵さん主催の歌舞伎興行。伝統にとらわれない斬新な舞台作りが話題を呼んでいます」(演劇ライター)今年初めにも、キングコングの西野亮廣が手がけた絵本『えんとつ町のプペル』を歌舞伎化するなど、新作の上演に積極的な海老蔵。しかし、彼の最近の動きに苦言を呈する声も聞こえてくる。「海老蔵さんは新作ばかりに力を入れて、伝統芸を磨いていこうという姿勢が見受けられません。先代の名跡を受け継ぐ以上、より自覚を持ってほしいです」(梨園関係者)襲名披露公演は“30億円興行”手厳しい意見だが、海老蔵に求められる責任はそれほどまでに大きい。「海老蔵さんが率いる『成田屋』は現在の歌舞伎の基礎を成立させた初代・市川團十郎の名を受け継ぐ名門中の名門。その格式の高さから “宗家”と称されるほどです。本来であれば、彼はすでに團十郎の名を襲名しているはずなのに……」(同・梨園関係者)彼が息子の堀越勸玄くんと“市川團十郎・市川新之助ダブル襲名”を発表したのが、’19年1月のことだった。「予定では、’20年5月に“十三代目市川團十郎白猿襲名披露”を行うはずでしたが、’20年に入って流行した新型コロナウイルスにより開催の1か月前に延期を発表。現在に至るまで再開のめどは立っていません」(スポーツ紙記者)想定外の出来事に予定を狂わされたのは、歌舞伎興行を取り仕切る松竹も同様だ。「松竹にとって襲名披露公演は社運を賭けた一大行事。’85年に行われた十二代目の公演は日本中が注目し、松竹は大盛況。“30億円興行”と言われるほどでした」(前出・演劇ライター)当然、海老蔵の襲名披露にも力が入っていた。「襲名には昨年亡くなった中村吉右衛門さんをはじめ、名だたる大御所が、海老蔵さんを立てるため脇に回るという豪華な舞台を予定していました。興行収益は先代の30億円は優に超えたでしょう」(前出・スポーツ紙記者)松竹の姿勢に不信感これまでの慣例では、團十郎の襲名披露公演は5月に開催。共演者の手配や準備を考慮すれば、すでに今年の開催は絶望的ともいえる。「コロナによる人数制限などを受け入れれば、公演自体は今年でも開催できるでしょう。しかし松竹としては、当初見込んでいていたような莫大な興行収益を逃すのはあまりにも惜しいので、いまだ踏み切れていません。海老蔵さんは、そんなどっちつかずな松竹の姿勢に不信感を募らせているんです」(成田屋に近しい人)彼には悠長に待てない理由もある。「娘の市川ぼたんちゃんの年齢ですよ。海老蔵さんは襲名披露の場に親子3人そろうのが夢ですからね。’20年に行うはずだった襲名披露公演でも共演する予定でしたが、当時8歳だった彼女が今では10歳。まもなく“女人禁制”という慣習に触れるおそれがあります」(松竹関係者)習わしとして歌舞伎の舞台に立てるのは男性のみ。女性は思春期を迎える前までなら出演が認められているという。「’93年に、松本白鸚さんの娘である松たか子さんが『人情噺文七元結』という演目で歌舞伎座に立ちましたが、女優デビュー目前だった16歳の彼女を売り出すにあたっての1回きりの特例。それでも、白鸚さんは周囲の説得に尽力したそうです。ほかにもいくつか前例はありますが、女性が歌舞伎の舞台に立つのは難しいのです」(同・松竹関係者)歌舞伎評論家の中村達史さんは、女人禁制にまつわる歴史と実情を語ってくれた。「歌舞伎は江戸幕府が女性を舞台に立たせることを禁止したことで“男性が女性を演じるにはどうすればいいのか。相手を務める男性は、どう演じればいいのか”と模索したことから発展したといえます。女性が自由に歌舞伎の舞台に立てるようになれば、歌舞伎の表現を根本的に見直さなければならないでしょう」海老蔵が最も大切にしている“家族”歌舞伎の根底に流れている “女人禁制”という慣習。しかし海老蔵にとっては、単なるしがらみでしかないのかもしれない。「’17年に最愛の妻である小林麻央さんを亡くした海老蔵さんにとって、最も大切なのは家族。その一心で’20年4月には、これまで存在しなかった公演中の休演日を設けるなど“梨園の改革”を進めてきました。歌舞伎の舞台に女性が自由に立てるようにして、襲名以降もぼたんちゃんと共演を続けられる環境を整えたいと考えているようです」(前出・松竹関係者)松竹側も戸惑う大改革。襲名に関する思惑も相まって両者の溝は深まるばかりだ。「海老蔵さんが歌舞伎の聖地である歌舞伎座での出演が極端に少ないことが報道されましたが、ぼたんちゃんと共演するためですよ。歌舞伎座以外ならルールも比較的緩いですからね」(前出・成田屋に近しい人)実際、’18年以降の毎年1月は家族そろって新橋演舞場に出演し続けている。「ぼたんちゃんが成長するにつれ、歌舞伎座に立つことは難しくなります。海老蔵さんとしては、歌舞伎座以外での襲名披露公演も視野に入れているのかもしれません。とはいえ、松竹としては女人禁制を解いたり、歌舞伎座以外で襲名公演を行うことは会社のメンツに関わりますからね。それぞれの希望に沿うような折衷案も作りづらいので、根深い問題ですよ」(同・成田屋に近しい人)海老蔵が歌舞伎座を避ける理由や、今後の襲名披露公演について松竹に問い合わせてみると、「歌舞伎座への出演は特段の事情や他意があるものではございません。機会が整えば歌舞伎座公演にも出演していただきたいと考えております。襲名の時期などは、当事者の意向はもちろん、各方面への調整や諸情勢を踏まえ多角的に検討をしております。発表できることがあれば、然るべき時期に公表させていただく所存です」とのことだった。海老蔵の“晴れの舞台”は、どこへ向かうのか─。
2022年02月24日演歌歌手の市川由紀乃の特別公演が、2月5日(土)に大阪・新歌舞伎座で開幕する。自身2度目となる座長公演に向けて話を聞いた。市川由紀乃特別公演 チケット情報第一部『娘の夢は母の夢』は、大阪のとある商店街の定食屋を舞台に繰り広げられる人情喜劇。市川が定食屋で働きながら歌手を目指す京歌を演じるほか、吉本新喜劇の川畑泰史が定食屋の店主、吉田裕がクリーニング屋、浅香あき恵が京歌の母親役で出演する。幼少期から吉本新喜劇に親しんでいたという市川だが、デビュー後に大阪を訪れた際にテレビで流れる吉本新喜劇を観て、その魅力を再認識。今では「毎晩、必ず寝る前に観ている」ほどで、「まさか共演させていただけるとは、夢のようです。百戦錬磨の役者さんたちの中で、たくさん学ばせていただきます」と喜びを表す。本作で、娘が追いかける歌手の夢は、母の夢でもあった。演じる京歌は、市川自身にも重なる部分があるという。「私の母も昔、芸能の世界に憧れていたんですね。私がスカウトしていただいた後、いろんな大変な話を聞いて悩んでいたときに、“やると決めたらやりなさい!”と、叱咤して背中を押してくれたんです。母は自分が叶えられなかった夢を私に託してくれていたんだなと。その思いも胸に、今回また新歌舞伎座さんの舞台に立たせていただけることに感謝しています。ドタバタと二転三転しつつ、すごく心が温かくなるお芝居になると思います」。第二部『市川由紀乃オンステージ-如月に咲けよ、秘桜-』は、市川の歌の魅力を堪能できるステージ。自身のオリジナル曲はもちろん、昭和・平成のヒット曲の数々や、シャンソンの世界にも挑戦する。「せっかく新歌舞伎座さんでやらせていただくので、幅広いジャンルを歌わせていただきたいなと。シャンソンは越路吹雪さんの『愛の讃歌』に挑戦させていただきます。年齢を重ねることで表現が深まるジャンルではあると思いますが、今の自分が表現できる世界をお届けできたらと思います」。オリジナル曲では、2月2日(水)にリリースの新曲『都わすれ』や川畑とのデュエット曲『運命と呼ばせて』を関西で初披露する。「『都わすれ』は、私にとっては久しぶりの幸せな歌。悲恋ものであったり、道ならぬ恋の歌が続いていたので、作詞家の吉田旺先生からは“今回は微笑みながら歌ってほしい”と言われました(笑)。ステージには川畑さんにもご出演いただいて、お届けします。お客様に温かい心をお届けできればと思います」。公演は、2月5日(土)から14日(月)まで、大阪・新歌舞伎座にて。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2022年02月01日市川海老蔵《びっくりするのがふたりとも知らぬ間にセリフ覚えてるの。(中略)二人をダブルキャストにして良かったなと、そんな時強く感じまする》12月15日、市川海老蔵が自身のSNSを更新。自発的に歌舞伎のセリフを覚える子どもたちの成長を喜んだ。「海老蔵さんは、堀越勸玄くんと市川ぼたんちゃんの家族3人で、年明けの1月3日から新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』に出演予定。もとになった絵本『えんとつ町のプペル』はお笑い芸人の西野亮廣さんが原案。’20年12月に映画化され大ヒットし、海老蔵さんも家族で作品の大ファンであることを公言していますから、上演が待ち遠しいのでしょう」(松竹関係者)■『プペル』歌舞伎化に“麻央さんの想い” 海老蔵が“ハマった”作品が歌舞伎となって上演されるのは、今回が初めてではない。「’19年にも『スター・ウォーズ』を歌舞伎化して勸玄くんと共演。舞台挨拶では海老蔵さんが、父である十二代目市川團十郎さんと初めて映画館で見たのも『スター・ウォーズ』だったと振り返っていました」(同・松竹関係者)これらの新作歌舞伎は、単なる人気作の便乗というわけではないようだ。「『プペル』は亡き父の夢を息子が叶える話ですし『スター・ウォーズ』もシリーズを通して親子の確執や家族愛が描かれています。’13年に父を、’17年には妻の小林麻央さんを失った海老蔵さんにとって“家族”をテーマにした作品に惹かれるものがあるのでしょうね」(梨園関係者)海老蔵はここ数年、ずっと家族の在り方を模索し続けていた。「麻央さんは子どもたちとの思い出を満足につくれなかったことを悔やんでいました。『プペル』の歌舞伎化には“親子の時間を大切にしてほしい”という彼女の思いが込められているのかもしれません」(前出・松竹関係者)歌舞伎評論家の喜熨斗勝さんは、家族愛を前面に出す海老蔵のスタイルに時代の変化を感じるという。「かつての歌舞伎界は、役者が家族サービスでもしたら“情けない”と糾弾されるほど。芸に邁進してこそ一人前の役者とされていました。その点、海老蔵さんは子どもたちへの愛情を全身で表現することで、2人を役者として成長させながら、歌舞伎ファンの獲得につなげています」彼の強い愛情は、家族だけでなく、歌舞伎界全体にも向けられているようだ。「海老蔵さんは’20年から長時間労働を改善するため、興行中に2日の休日を設けることを提言し実現。周囲の人も仕事だけでなく、家庭を大切にしてほしいという考えが根底にあるんですよ」(前出・梨園関係者)プペル歌舞伎はきっと、麻央さんも空の上からしっかりと見ていてくれるに違いない。
2021年12月23日