大竹しのぶ 還暦で思うこと「長い休みとってみたい」
ちょっとダブっちゃいましたけどね」
今年は、春にギリシャ悲劇『フェードル』を演じ、夏は『にんじん』、終われば冬は舞台『欲望という名の電車』が控える。舞台に絞っても、実に幅が広い作品、幅が広い役。
「いろんな役ができる、そういう場をもらえるっていうことが、すごく幸せ。舞台だったら、栗山民也さん、蜷川幸雄さん、野田秀樹さん、井上ひさしさん、そういう演出家や作家に巡り合えたということが、すごく大きなことだったと思います」
一方、私生活では、現在95歳の母とともに暮らしている。
「母は介助が必要なんですが、そうやって母の面倒を見ていると、いろいろと勉強になります。年をとっていくってこういうことなんだ、と」
2人の子どもも、32歳と27歳に。
「娘は家を出ましたが、2分くらいのところに住んでいるんですよ。息子は一緒に住んでいます。
2人とも結婚していなくて。まだしてほしくないと思う半面、大丈夫かなと心配にも思っています。息子が35歳くらいになったらお見合いを勧めようかな(笑)」
還暦を機に挑戦してみたいことを聞くと、第一線を走り続けてきたからこその答え。