鶴光、中野くん、辻仁成が明かす「オールナイトニッポン」秘話
そんな安心感は、時代に関係なく求められている気がしますね」
■辻仁成「心に響かせたくて、つねに絶叫を!」
「最終回の放送後、ニッポン放送を出ると、朝5時すぎなのに道路を埋めつくす1000人ほどの人たち。アイドルが来ているのかと思ったんですが、じつは僕のリスナーの方たちで。“お疲れさま”““感動ありがとう”と言われ、『オールナイトニッポン』のリスナーとの“つながり”の強さを実感しました」
作家の辻仁成(58)は、ロックグループ「エコーズ」のボーカリストとして2年間にわたりパーソナリティを担当。放送に流れる音楽は平均30曲。トーク中心の放送が多いなか、自身で選曲した音楽を流すスタイルが話題に。
最終回の直後には「すばる文学賞」を受賞。小説家としてデビューしたが、ラジオで培ったものは大きいという。
「リスナーからのカード(ハガキ)にはすべて目を通していました。
そして若者たちの心に響かせたくて、つねに絶叫。当時の音源を聴くと、青臭くて、恥ずかしくなりますが、街のなかにへばりついた20代半ばのロックンローラーが、必死に何かを伝えようとしていたーー。それは、作家としての原点になっているのかもしれません」
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