低視聴率、時代とのズレ…現代の『サザエさん』襲う5つの危機
今でも12.6%(’17年11月26日放送)を記録するなど、アニメ部門では首位を維持しているが……。
【4】フジテレビが進める“聖域なき改革”
『めちゃ×2イケてる!』を来春で打ち切るなど、大胆に刷新中なのが『サザエさん』を放映するフジテレビ。“聖域なき改革”の目玉として、国民的アニメがターゲットになる可能性も!?
【5】スタッフ、キャストの高齢化問題
サザエさんの声を担当しているのは78歳の加藤みどりさん。さらに、放送開始からシナリオを担当している重鎮脚本家・雪室俊一氏が76歳と、スタッフ&キャストに高齢化の波が。
そんな危機が訪れている『サザエさん』について、’92年にベストセラーとなった『磯野家の謎』の編者「東京サザエさん学会」の代表で、慶應義塾大学名誉教授の岩松研吉郎さんはこう語る。
「’70年代前半の中流家庭を描いた『サザエさん』が半世紀近く続いているのは、そこに、いつの時代も日本人の心をほっこりさせてくれる“家族像”があるから。