小泉進次郎議員の演説スキルの原点 柳家さん喬師匠語る
それを進次郎さんは見抜いていたんですね」(さん喬師匠)
進次郎議員の演説のキモは、最初の“つかみ”。それはまさに、落語でいう“枕”だ。彼の演説には、「落語の技」が随所に見られる、とさん喬師匠は説く。
「噺家に必要なのは、聴衆に細かく目配りすること。さらに、最初は時節柄の話などをして聴衆の心をひきつけながら、徐々に本題に入る。進次郎議員は、それを街頭演説という場で実践している。たとえばね、《今日は暑いですねえ、でも昨日よりはいいかもしれない》。ここまでが時節の話です。
そして、《どうしたの、おかあさん、そんな重い荷物を持って。いいですよ、手前に置いちゃっても。私、見ていますから……》と、そうしてつなげることで、政策の話に耳を傾けさせているんです」(さん喬師匠)
紫綬褒章も受章した“大ベテラン”のさん喬師匠も、かなり“ベタ褒め”のご様子だが……。
「進次郎議員が弟子だったらどうだったかって?いや、脅威ですよ。