くらし情報『妻優遇の新相続制度 泥沼の争い避けるための防衛3カ条とは』

妻優遇の新相続制度 泥沼の争い避けるための防衛3カ条とは

介護を妻に任せっきりだった夫が『家族って支え合うもの。お金なんて請求するもんじゃない』と言い出して、離婚が増えることも考えられます」

現状でも『私はこんな介護したのに』と、泥沼の争いになることは多い。それを解決するための法改正だが、揉めるのは必至といえそうだ。ではどうすればトラブルを防げるのか? 

「まずノートなどに“介護日記”をつけておくこと。何月何日にどんな介護をしたのか。具体的に書くことで、介護の尽力度合いを客観的に証明できます。次に介護状況をすべて証明することは難しいかもしれませんが、ケアマネージャーさんや介護ヘルパーさんとも交流しておくこと。客観的な裏付けが必要になったときに協力を仰げるかもしれません」

そして3つめに松下弁護士がオススメするのは、エンディングノートだ。


「遺言書となるとハードルが高いですが、最近はエンディングノートなども流行っているので利用するべきでしょう。法的効力はないですが、亡くなった人(被相続人)が何を考えていたか理解できる。相続人同士の感情の落としどころにもなります。

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