壇蜜「今でも会うと緊張する」出演映画で感じた父への思い
劇中で、志保は早くに母を亡くし勇作と2人暮らし。互いを思いやりながらも口には出さない2人が、震災で孤児となった政美を引き取ることで、親子の絆を強めていく。撮影のあいだ、自身の親子関係を振り返ってみたという。
「10代のころは、父が単身赴任で、母は公務員で保育士の昇格試験の真っ最中でしたから。みんなもう生きるのに必死で。私も母の見よう見まねで洗濯やお料理をして、なかなかヘビーでしたね。今では家事があまり苦じゃないので、いい経験をしたかなと(笑)」
ロケ地の愛知県豊田市は、東日本大震災の折、千葉で被災した黒土監督の移住地でもある。志保が住む古民家の撮影では、囲炉裏の香りや木の爆ぜる音、できたての味噌汁のぬくもりに感動したという壇。
「日常が変わらないということの心強さ、何でもない日々がいかにありがたいことかを感じさせてくれる作品です」
見終わった後、「日常」に込められた願いが心にしみる映画であった。最後に、壇自身の父への思いを聞いた。
「とても尊敬しているんですが今も緊張することがあって。冗談を言ったりなれ合うには、まだ時間がかかるかな(笑)」
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