入居しやすくなった「特別養護老人ホーム」は死去まで750万円
特別養護老人ホームは家庭的な雰囲気のなかで、24時間体制で介護サービスが受けられる施設。“特養”と略される。
「ケアに関しても、全般的にレベルが高いように感じます。スタッフに介護関係の有資格者がいたり、手厚い人員配置をしているところが多いのも特徴です。以前は医療的なケアを必要とする場合は入居を断られることもありましたが、最近は看護サービスも充実しており、看取りまでできる施設も増えました」(齋藤さん・以下同)
しかも公的な施設であるため、営利を目的としていない。民間の老人ホームより費用が安く、入居一時金もないのが大きなメリットだ。
「今回のシミュレーションでは、プライバシーが守られたタイプのユニット型個室を利用している料金設定にしていますが、4人部屋、6人部屋などの多床室を選ぶと居住費が安くなり、利用料が安く抑えられます。自己負担となる光熱費や居住費、食費は、本人の所得や貯蓄の状況によって負担限度額が設けられます。
月の介護費用と利用料を合わせても、10万円を下回り、年金支給額内で生活することも可能です」