「遅刻の言い訳が義母死亡」夫がフェイクニュースの発信源に
妻も共犯にされてしまった
夫が発したフェイクに「バカ夫と別れたい」とこぼすのは、専業主婦のDさん(55)。
「退職金の額にも影響するほどの、大事な取引があった日のこと。あろうことか寝過ごした夫は顔を真っ青にして、プロジェクトチームのグループLINEに『母親が急死』と送信。私には『4日間休むから、俺はいないことにしてくれ!』と懇願して、自室にこもってしまいました」
その日の夕方、神妙な面持ちで、取引を終えた上司が訪ねてきて、仕事仲間10人分の香典を手渡してきた。
「奥で息を潜めていた夫に詰め寄ると『事故とか危篤とかでは休めるレベルじゃなかった。だから死んだことに……』と。翌日のフェイスブックには《今日は通夜でした。お袋、ありがとう》というメッセージとともに喪服姿の写真をアップ」
フェイスブックにはたくさんのお悔やみの言葉や、見ず知らずの方からの励ましの言葉まで。
「念には念をと喪中はがきを作りました。来年には三回忌をしなくては……」