北野武が惚れた大杉漣さん 演技に込めた“言葉超えた存在感”
実際に人がしゃべるとき、全部はっきりした言葉で、きっちり話すことなんてないし」
どんな姿であっても樣になる、大杉さんのその独特の存在感に北野は惹かれていたようだ。
しかし大杉さんの存在感に“光を当てた”のは北野だった。大杉さんは亡くなる直前、22日のインタビューで「ソナチネ」当時を回想している。同作は脚本もなく、ただ「突っ立ってて」と言われただけ。「何もせずただそこにいることは難しい」と痛感したようだが、過去にいた劇団ではそういった「沈黙」での表現を鍛えられていた。
「若い日の経験を映画で生かせた。役者としての今後に明かりが見えました」
訃報を受けた北野の様子を東国原英夫(60)は「全ての動きが止まっていた」とTwitterで表現している。その心痛は、計り知れない。
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