YouTubeで会える息子の“お兄ちゃん”!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
そして「ンダホ」はもう最高、このおでぶちゃんの運動神経の無さ(本当はめっちゃ運動神経あるはず)が必ず大ボケこいて笑いを誘うんです。大ファンです。そして謎の青年「マサイ」、この子は一見ヘラ〜っとしているんですが、でもさらっと面白いところを突いてくるスパイス。「ぺけたん」は暴走系でしょうか?走り出すと止まらない感じがグループのバネでありエンジン。「ダーマ」はアニメに出て来る精霊キャラ系。まさにダーマって感じ(笑)。かわいいですよ。で、最後にあまり出てこない「ザカオ」、ストリートブレークダンスの天才ですね。
パリで親戚も兄弟もおらず私のような頑固おやじと2人暮らしの息子にとって、この7人のお兄ちゃんたちは憧れの的であり、日本の良心であり、大先輩なのです。だから、食卓を毎晩9人で囲んでいます。彼らの笑い声が日本から1万㎞離れた父子家庭を毎晩和ませてくれるんです。私は彼らこそ世界一のユーチューバーだと思っています。人を馬鹿にすることもなく、貶めることもなく、ここまで笑わせてくれる。ちょっと経験できないピュアな笑いを体験できますよ。老若男女問わずフィッシャーズで大笑い。ぜひ、ご覧ください。