「これあげる」福引き会場で見知らぬ女性が、息子に突然くれたもの。周りもつられて次々に……!
福引きをしたがる息子と抽選会場へ向かうと、長蛇の列が……
(※写真はイメージです)
息子が幼稚園児年長の頃の話です。
ショッピングセンターで、買い物の金額に応じて抽選券がもらえ、それを集めて一定の枚数になると福引きができるというイベントをやっていました。
息子がやりたがったので、抽選会場の長い行列に並ぶことに。
私たちはまず会場の外の列に並んだのですがなかなか進まず、前の方を見てみるとさらに中にも列があるようでした。
待ち時間が長すぎて、息子は「くたびれたー!」とグズり出しました。
すると、福引きを終えて出てきた女性が、こちらの方に近づいてきて……。
「これあげる」
(※写真はイメージです)
おばさんは「これあげる」と、余った端数の抽選券を手渡してくれたのです。
「もうやらないから」とおばさんは遠慮する私に笑顔で返し、そのまま去っていきました。
さらに驚いたことに、周りに並んでいた他のお客さんたちも「これもあげる」「どうぞ」と、次々と券を手渡してきてくれて……。
「もういいです、大丈夫です」と私は頭を下げ続けましたが、いったい何回福引きができるのだろうと思うくらい、周囲の方々からたくさん抽選券をいただいてしまいました。