2022年5月17日 07:00
窪田正孝&山崎育三郎が語る“壁”の対処法「大事なのは乗り越えることより楽しむこと」
そこを本当によく圭介の感情をぐっと引き寄せてできたなって。
山崎確かに連ドラのように積み上げてきたものがない分、ハードルは高かったけど、そこはやっぱり自分自身が父親であることも大きかったと思う。重なるところもあったからこそ集中できたし、心が動く瞬間が何度もありました。
“壁”を感じたら、開き直って距離をとってみる
――映画の中では“壁”という言葉が象徴的に使われていました。お2人は仕事をしていて、どんなときに“壁”を感じますか。
窪田何だろう。“壁”かあ。何かある?
山崎自分は20代は舞台しかやってこなくて。29のタイミングでテレビの世界に入ってきたんですけど、そこはやっぱり大きな“壁”だったかもしれないですね。ミュージカルは、2年先3年先までスケジュールが埋まっている世界。それを全部ゼロにして、どうなるかわからない映像の世界に飛び込むのは勇気がいったし、高い“壁”だったと思う。
窪田そっかあ。僕は何だろう。いつも新しい作品に入るときは“壁”を感じているかもしれない。作品に入る前って結構ストイックになったりするんですよね。現場の雰囲気もわからないし、監督の感じもわからないし。