2023年1月18日 18:00
【ライブレポート】エンタテインメントでもあり、ドキュメントでもあった『ウルフルズ 30周年ツアー 2022-2023』ファイナル公演
照明も客電も点けっぱなしだったし、レポを書くためにもらったセットリストにも入っていなかったし、ツアー初日の三郷でもやっていなかった。なので、本当に急遽だったのだと思う。
以上、ここまで書いてきたように、30周年の締めの活動を、自分たちにとっても、オーディエンスにとっても、いかに楽しくて、いかに充実していて、いかにやり残しのないものにするか、つまり、いかに悔いのないものにするか。それを徹底的に実行したのが、このツアーだった。
桜井秀俊(Gt)from 真心ブラザーズ
それを13本やり通して来た末にこの日があったわけで、ゆえに、メンバー+サポートメンバーのパフォーマンスも、映像や照明等の演出も含めて、極めて完成度の高い、プロフェッショナルなショウだった。が、それと同時に、毎回一緒では決してない、その瞬間その瞬間の、演者の心の動きが、生々しく表れたステージでもあった。
つまり、エンタテインメントでもあり、ドキュメントでもあった、ということだ。
特にそれが表れていたのが、この日の5曲目「サンシャインじゃない?」と6曲目「きみんちのイヌ」の間のMCで、トータスが言ったこと。「……最終日の、何この変な空気? もう、ええわ、これで。