藤ヶ谷太輔×奈緒ダブル主演『傲慢と善良』感動の映画オリジナルシーンの撮影に密着
と、萩原監督は言う。
段取りが開始されると、奈緒がセリフを言うタイミングを萩原監督に提案するなど、細かい調整が行われた。「結婚式、ガーデンウェディングってどうかな?」と提案する真実に対し、「俺はなんでもいいよ」と架。同棲するカップルの何気ない日常に見えて、お互いの“傲慢さ”も垣間見える重要なシーンとなっている。ここで真実が水をあげているゼラニウムは真実の実家にもあり、彼女が母親の影響から抜け出せていないことを表現。白いゼラニウムは「偽り、優柔不断、あなたの愛を信じない」という花言葉を持つ。
また、物語の後半パートは佐賀で撮影が行われた。撮影の合間には萩原監督を交え、藤ヶ谷と奈緒が「架だったら、真実だったらこうするかな?」と役について話し込む姿を幾度となく目撃した。そうした対話を繰り返す中で生まれたのが、架と真実がすべてをさらけだす感動のクライマックスシーン。架と真実の思いが溢れ出す、原作にはない映画オリジナルシーンは、夕焼けの風景も相まって胸を打つ感動的な場面となった。
萩原監督は、「撮りながら、傲慢と善良とは一体何だろうと考え続けていました。きっとそれは、表裏一体なんですよね。