くらし情報『“品格”を大事に男役を追求、 宝塚歌劇団星組男役スター・愛月ひかる退団への思い』

2021年9月13日 12:00

“品格”を大事に男役を追求、 宝塚歌劇団星組男役スター・愛月ひかる退団への思い

さらに専科への異動から9か月後、星組へと異動。「星組に異動した時点で自分の中で退団を決めたので、もうやるしかないし、悔いは残したくないと。周りからの批評などをまったく気にしなくなりました」。特に『ロミオとジュリエット』の“死”の役では、空気を一変させるような圧倒的な存在感で観る者の目を惹きつけ、大きな話題となった。「自分のことをダンサーだとはまったく思っていなかったので、役をいただいたときは大丈夫かなと思っていましたが、お稽古場で初めて“死”として踊ったり表現したときに、演出の小池(修一郎)先生や組のみんなが “そこしか見れなくなる”とか“釘付けになる”ということを言ってくださって。宙組時代、『エリザベート』(2016年)のルキーニ役をさせていただいたときは、舞台で自由に存在することがすごく難しかったのですが、“死”を演じて、自由に存在することがこんなに楽しいんだと感じられたことが奇跡のように思います。今までのすべての経験が生かせたからこその“死”だったなと思います」。

紆余曲折がありながらも、常にタカラジェンヌとしての“品格”を大事に歩んできた。
「品格を大事にしたいという思いは、下級生の頃から今に至るまで、微塵もブレることがありませんでした。

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