2023年2月16日 18:00
草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンスの新収蔵品も初公開 『部屋のみる夢』展、ポーラ美術館で開催中
(C)YAYOI KUSAMA
19世紀から現代に至るまでの「部屋」にまつわる表現に注目した展覧会『部屋のみる夢 ―ボナールからティルマンス、現代の作家まで』が箱根・ポーラ美術館で開催されている。
2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により「ステイホーム」や「おうち時間」などという言葉が生まれ、私たちが多くの時間を過ごすことになった「部屋」。この経験は、私たちにとっての「部屋」という空間の意味や役割を大きく変えることとなった。同展はステイホームの経験を通して変化した現在の私たちの視点で、部屋にまつわる表現を改めて見つめなおしていくという試みだ。
出品作家は全部で9組。展示室は作家ごとに区切られているが、部屋と部屋の間には「窓」が設けられており、そこからほかの作家の作品が垣間見える構造だ。展示の順路は特に設けられておらず、鑑賞者は自由に回遊しながら見て回ることができる。
左からアンリ・マティス 《室内:二人の音楽家》 1923年、《襟巻の女》 1936年、 《リュート》1943年 すべてポーラ美術館
ピンク色の壁紙で統一されたアンリ・マティス(1869-1954)の部屋では、6点の作品が紹介されている。