2021年6月29日 07:00
「愛した女性を守るため」梶裕貴が『七つの大罪』メリオダスと歩んできた7年間
そういった役を、当時まだまだキャリアの浅かった自分が演じるという……先輩方や後輩たちの中心に立って、ある種カリスマ性のあるキャラクターを演じるというのは、いろいろな意味でハードルを感じていましたね。すごく緊張しながら第1話のアフレコに臨んだのを覚えています。
『七つの大罪』とほぼ同じ時期、その少し前から『進撃の巨人』のアニメもスタートしていて、有難いことにそちらでも主人公役を務めさせていただいて……声優としての自分の立ち位置が大きく変化していく時期でもありました。そんな濃厚な時間を共にしてきた『七つの大罪』という作品、そしてメリオダスというキャラクターは、やはり自分にとって、すごく大きくて大切な存在です。
──TVアニメと劇場版を通して、アフレコ現場で特に心を動かされたシーンはどこでしょうか?
梶各シリーズのクライマックスですね。中でも『七つの大罪 戒めの復活』第8話「ドルイドの聖地」で、メリオダスが封印された力を取り戻すために過去と向き合う、つらく苦しい試練に挑んだエピソードでは、愛するエリザベスを目の前で失う哀しみを何度も何度も味わったので……演じている僕もとてもつらかったです。