進化し続けるミュージカル『レ・ミゼラブル』、プレビュー公演本日より
と呼ばれるプロダクションが誕生した。オリジナル演出版の良さはそのままに、より現代に即した描き方になっていることが特徴だ。
現在では世界的スタンダードとなっているこの新演出版を、日本でも2013年公演から取り入れており、本日5月21日(火)、その2年ぶり5度目となる公演がプレビューを開始する。日本で長く愛される理由として見逃せないのが、各役に複数の俳優が配され、そして上演の度に新キャストが投入されること。本国スタッフが最終的な合否を決める“ガチ”オーディションで選ばれる新キャストは、毎回作品に新風をもたらすとともに、ミュージカルに縁のなかった層が劇場に足を運ぶきっかけともなってきた。
今年の新キャストは、エポニーヌの生田絵梨花(コゼットからの役替わり)、テナルディエの六角精児、マダム・テナルディエの樹里咲穂ら計7人。また主人公バルジャンには、2011年からの続投ながら、朝ドラ『エール』で全国区になったばかりの吉原光夫も名を連ねる。彼ら目当てに足を運んだとしても、いつしか作品ファンになってしまうのが『レ・ミゼラブル』。
その人気は、これからも長く“メガ”級である続けることだろう。
文:町田麻子
公演情報
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
演出:ローレンス・コナー / ジェームズ・パウエル
出演(トリプルキャスト、クワトロキャスト)