2022年11月30日 07:00
上白石萌音×屋比久知奈、新演出版『ジェーン・エア』で2役交互上演に意気込み「受けて立ちましょう」
井上芳雄さんとは年齢差・体格差が役柄にぴったり
――今の時点で、ジェーンまたはヘレンに共感できる部分はありますか?
上白石私は、ジェーンが持っている劣等感に強烈に共感しています。ジェーンも私も、劣等感の塊(笑)。劣っているところ、足りないところをひっくるめて“私”で、それを燃料にしてガシガシ明日に向かっていくみたいなところが同じだから(笑)、今からすごく近くに感じています。
屋比久ジェーンは、きっと今では考えられないくらい女性の権利が弱かった時代にあって、自分で働いて生きていくことを決意した女性。そこに魅力を感じていますし、女性に勇気を与えられるようなジェーンになれたら素敵だなと思います。私自身もたぶん、良い意味でも悪い意味でも図太い人間で(笑)。根底に、沖縄の「なんくるないさ」精神が流れてるんですよね。ジェーンは「なんくるないさ」ではないと思うけど(笑)、自分がこうと決めたらこれでいいんだって、割り切れるところには共感できています。
上白石「なんくるないさ」は、私もすごく好きな言葉というか考え方で。
屋比久「なんくるないさ」なのは、ジェーンじゃなくて私ですからね!(笑)
上白石でもジェーンにも、どこかそういうところはある気がするんですよね。