2024年1月15日 12:00
ウディ・アレンの新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』は、ぴり辛な自虐ユーモアと映画への愛に溢れている。【おとなの映画ガイド】
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養女をめぐるスキャンダルでハリウッドから敬遠された感のあるウディ・アレン。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』以来久々の新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』が1月19日(金)、日本公開される。御年88歳、イーストウッド、山田洋次と並ぶ長老監督の、サン・セバスチャン国際映画祭で繰り広げられるロマンティック・コメディは、相変わらず軽快で、愛らしい毒舌が満載。大好きなクラシック映画への思いも存分に盛り込んだ、シネフィル(映画通)にはたまらない一本だ。
『サン・セバスチャンへ、ようこそ』
今回もウディ・アレンがオリジナル脚本を手がけ監督している。出演はしていないのだが、『アニー・ホール』などの初期作品群を思い起こさせるシーンや、設定もあり、アレン映画の楽しさで満ちあふれている。長く見続けてきたファンにとっては、なんともうれしい。
舞台となる「サン・セバスチャン国際映画祭」は、スペインの北部、フランスとの国境に近いサン・セバスチャンで毎年秋に開催される。