弁天ランド×かりんちょ落書き×SPRINGMAN 表現力の高いアーティストが揃った『Grasshopper vol.24』ライブレポート
荒川のギターソロではレスポールが照明に反射し、その姿はあまりにも格好良かった。
荒川大輔(g/vo)
「SPRINGMANです!どうぞよろしく!あなたが来てくれて良かった。俺、君がいなきゃだめです」<君がいなきゃダメです>という歌詞が実直なラブソング「カポック」、目を閉じ気持ちを込めて歌う荒川は微笑んでいる。青い照明に包まれながら、「1人の帰り道に自分と向き合う時にポツリポツリと思うこと。“とりとめもなく”」という言葉で始まった「とりとめもなく」では、ギターのカッティングが聴いている側の感傷を掻き立て、まるで夜に吸い込まれていく様だった。
弾き語りで始まる「勤労」、荒川の声だけがフロアにジンと響く。観客も頷きながら彼の声に耳を傾けていた。段々とサポートメンバーの音が重なっていくにつれ、観客が全身を使いリズムをとっている様子がとても印象的だ。
歌い終え勢いよく水を飲むと、サポートメンバーの紹介を経て自己紹介をする荒川。野球を諦めた事、ミュージシャンになろうと思った事、浪人を経て元バンドメンバーと出会った事……。「(いろいろな人が自分を応援してくれるけど)本当は俺がみんなのことを応援したい。