2024年1月25日 18:00
『コット、はじまりの夏』監督インタビュー 「彼女の内側では大きな変化が起こっている」
映画『コット、はじまりの夏』が明日から公開になる。本作はアイルランドの田舎町で暮らす9歳の少女コットのひと夏を描いた感動作で、大事件やスペクタクルが描かれることはないが、観る者を魅了するダイナミックなドラマが描かれる。脚本と監督を務めたコルム・バレードは語る。
「それは静かなる行動です。しかし、彼女の内側では大きな変化が起こっている」
本作の舞台は、1981年のアイルランド。9歳のコットは、家にも学校にも居場所がなく、自分の思っていること、自分の感情をうまく表に出すことができない。ある日、一家に赤ちゃんがうまれることになり、コットは夏休みを親戚夫婦のもとで過ごすことになる。
親戚のショーンとアイリンの夫妻に迎えられたコットは当初、緊張していたが、夫妻はコットに愛情を注ぎ、豊かな自然と穏やかな暮らしの中でコットは少しずつ変化を遂げていく。
本作は主人公コットの成長や、ショーン、アイリンとのドラマがさまざまな状況、エピソードを交えて描かれるが、バレード監督は脚本を書く段階から映画のほぼすべてを“コットの視点”で描くことを選んだという。
「原作になった小説も主人公の一人称の視点で描かれています。